これまで仕事用カバンは就活時代に買ったものをずっと使ってきました。
購入して4年ほどガシガシ使っていても壊れる気配が無くて買い替え時を見失っていたのですが、少し前からビジネス用のバッグを新調しようと色々と探していました。
今回こだわりたいポイントはビジネス用途に使えるクラシックな外観、肩掛けもできる2Way仕様、革素材…などなど。
おそらくこれから長く使っていくものなので実用性もデザイン性も妥協したくなくて、散々ネットで調べたり店舗で探していました。
本格的に探し始めて2ヶ月ほど、やっと気に入ったバッグを購入したのでご紹介もとい自慢させてください!
MARNI Men’s TrunkBag
購入したのはミラノ・コレクションブランドMARNI(マルニ)のTrunkBag。
クラシックとポップさを併せ持った独特の世界観を持ち、日本でもファンが多いブランドです。近年は老舗バッグブランドPOTERとのコラボシリーズが人気で、ぼくも一つ持っています。
今回はビジネスにも使いたいということで、フォーマルながら上品なおしゃれさを持つバッグが良いなぁと探していたところ、偶然このTrunkBagに出会いました。
黒の上質なイタリアンレザーを全面に使い、デザインはシンプル・クラシックなブリーフケースっぽい作り。ここにMARNIならではのおしゃれさがたくさん詰まっているんです!
まずはバッグの大きさ。横幅も通常のブリーフケースよりも一回り大きいサイズなんですが、マチが特徴的。
メインのエリアが3室に分かれていて、サイドから見ると底面にいくにつれて結構なボリュームがあります。見た目はアコーディオンのような感じ。
少し大きいかな?とも思ったんですが元々ぼくは荷物が多い方だし、このボリューム感が逆に可愛い。
ビジネス用途はもちろん、カジュアル着でもポイント的に使えるかなと思い購入を決めました。
開閉部をアップで。この革質が伝わるでしょうか?
このレザーをバッグ全面に、しかもこのサイズの革を継ぎ目なく使っている非常に贅沢なバッグです。
実はMARNIと革製品というのは切っても切れない関係。
というのも現在のMARNIはアパレルを含むトータルブランドですが、設立当初は毛皮と革製品のみをラインナップするブランドだったのです。革製品はMARNIルーツの一つなんですね。
バッグに使われている金具は金色ではなく、全て加工により少しくすんだようなアンティークゴールドの仕様。金色の金具がピカピカしているとギラついた印象になってしまうので、全てつや消しで落ち着いた色合いになっています。
サイドのストラップ金具、ジッパーに使われている金具まで全て加工済み。これがとても格好良くてほどよいデザインアクセントになっています。
レザーのコバ(縁の部分)の処理もしっかりとされているのも好印象。
フタ部分の革を開くとこんな作りに。
先に紹介したようにアコーディオンのようにメインルームが3室あり、その間にジップ仕様の書類入れのようなスペースが。
さらに全面には小さなポケットも付属。スマホや小銭入れなどちょっとした小物はここに入れられます。
口を広げるとこんな感じ。メインエリアは底部が広くなっている三角形の作りで見た目以上にたくさん物が入ります。
少しぶ厚めのノートPCなんかもすっぽりと入っちゃう容量の大きさが魅力。
ガバッと広げてなんでもポンポン物を放り込める実用性もある作り。ジップが付いた書類入れはジップの向きがそれぞれ異なっているのも使いやすさのポイントです。
そして個人的にイチオシのお気に入りポイントがバッグの背面。
前面や中の革は黒なんですが、背面だけMARNIらしい深いグリーンのレザーで切り替えられています。
ぱっと見た感じはかなりゴツめのビジネスバッグ。だけど裏面がさりげなくグリーンになっているなんてオシャレすぎませんか?このギャップというか絶妙なバランス感に惚れ込んで購入を決めました。
背面はポケット仕様になっています。フタを開けずにアクセスできるので頻繁に取り出すものはここにしまっておくと便利。
その他ショルダーストラップにも部分的にグリーンのレザーが使われています。ゴールドとグリーンの組み合わせがおしゃれ。
今年4月に中目黒に引っ越して現在は駅までロードバイクで通勤しているので、ショルダータイプにもなるバッグが理想でした。
早速カジュアルで合わせてみました。大きめバッグをポイントにして全体はシンプルにコーディネート。
クラシカルなデザインでスーツはもちろん、カジュアルウェアをフォーマルに格上げしてくれるアクセントとしても使えそう。
くるりと回って反対側。グリーンがチラッと見えて格好良い、おしゃれ、最高。
選びきるという意識
ぼくは服はもちろんのこと他にも色んなものを買いますが、ここ最近意識しているのが「選びきる」という意識。
「選ぶ」と「選びきる」、微妙な違いですが「~きる」という接尾辞には「全力を尽くす」「終える」というニュアンスがありませんか?
「やる」と「やりきる」、「言う」と「言いきる」。これまで続いていたことをその時点でパチンと切ってひとつの区切りを付けるような、そんなイメージ。
「選びきる」を言い換えると、一切の妥協をしないということ。「これも良いけど、あっちのも良かったんだよなぁ」という未練を断ちきるという考えです。
「自分にとってはコレが最高で、他は考えられない」と、心から思えるものを増やしていきたいと思います。それはなにも意固地や相手への批判ではなく、自分の中から出てくる自然な気持ちとして。
そうして選びきったお気に入りの物を長く大切にして、できれば一生モノにしたい。長く使う物や結局あまり使わなかった物、これまでたくさんの物を使ってきて今はそんな風に考えています。
このトランクバッグだってデザイン・実用性・サイズ・素材・耐久性、一つとして妥協していません。これからもずっと大切に一生付き合っていきたいと思っています。
もちろん一生モノだなんて言っても、壊れたり飽きたりしてしまって一生使える保証なんてない。確かにその通りですが、ぼくはそれでも良いと思います。
少なくとも今この瞬間、ぼくにとってビジネスバッグはこのMARNIのトランクバッグが最高で、もうバッグに悩む余地はありません。そんな瞬間が明日、来月、来年と続いて気づいたら一生モノになっていた。そんな物が一つずつ少しずつ増えていけばいいなと思っています。