先日、知人からの依頼でぼくのブログについての経験を人前で話す機会がありました。15分くらいのいわゆるLT(ライトニングトーク)のようなもの。およそブログに興味がある人が少なそうなイベントだったので心配していたんですが、案外好評でいろんな方から「面白かったです」と声を掛けていただきました。
そのLT資料を作るにあたりブログの歩みのようなものをまとめてみると、思った以上に色々な変化があったなと。気づけばブログを4年も続けているということにも驚きました。
というわけで今回は総記事数が800になった節目でもあるので、LTで作った資料を元に、ブログの開設からこれまでを簡単に振り返ってみようと思います。けっして華々しいこれまでではなかったので、同じくブログを運営されている方にとって参考になれば。
ブログ開設からこれまでを記事数とアクセス数で振り返る
このブログでは100記事ごとに記事を書いていることもあり、これまでの流れを「総記事数」と「月間アクセス数」の2軸でまとめてみました。それが下記のグラフ。
数字だけではつまらないので、大きく5つの時期に分けてそのとき考えていたことなどを簡単に書いていきます。ちなみに上のグラフは記事数・アクセス数共にスポットだけ計測してあとは適当に繋いでいるだけなので厳密に精緻ではありません。
⓪ 2013年6月 ブログ開設
2013年6月にこのブログを開設。
当時は大学4年生で就活を終えて卒業まで約1年の学生生活を残した状態。そんな時にちょうど会社の同期で今もブログ仲間である『monograph』に出会い、ぼくのブログライフが始まりました。
当時は「ブログ」というと「芸能人がやっているもの」くらいのイメージしかなかったぼく。でも彼のブログや彼に教えられたいくつかのブログを見てみると、デザインや情報発信の姿勢などがとても格好良くて「これはブログなのか…?」と感じた記憶があります。こんなにお洒落なら自分も始めてみたいということで、すぐにWordPressでブログを開設することに。
ちなみに余談ですがこの時感じた「これはブログなのか…?」という疑問は未だにやや引っ掛かりを感じています。世間がイメージするブログと、ぼくが当時見たようなブログ(そしてぼくが目指しているブログ)には印象の隔たりがあるのかなと。
というのも「ブログ書いています」といって人に見せると、結構な人から「思ってたのと違う」と言われるので。良い意味か悪い意味かは分かりませんが、自分が取り組んでいるものをきちんと誤解のないよう他人に伝える言葉があればなと思っています。余談おわり。
① 2014年12月 書いてもアクセスはさっぱり伸びず
2013年の開設から200記事に達するまでの1年半は、ほとんど誰にも見られない状態でブログを書き続けていました。
振り返ってみるとブロガーにとっては辛い時期に見えますが、当時は純粋にブログを書くのが面白くてアクセスは無いものの個人的にはブログを楽しんでいた時期でした。
記事を書いても5人くらいにしか読まれないのに、ワクワクしながらたっぷり時間をかけて記事を書いてたような気がします。ブログはアクセスじゃないと言われることもありますが、ちゃんと書いた記事が多くの人に読んでもらえるのはやっぱり嬉しい。読者が5人しかいなかった頃から書き続けているからこそ、なおさらそう思います。
② 2015年6月 バズもあり徐々に軌道に乗り始める
それでも記事を書き続けていると読んでくれる人は出てくるもので、ブログのアクセス数は徐々に増え始め当時目標としていた10万PVを達成しました。アクセスが急増した理由の一つが下記のDIYの記事。
引っ越しを機に気合を入れてDIYした様子を記事にしたものですが、これがネットで拡散して多くの人に読んでもらいました。それだけでなくつい先日のようにインテリア雑誌に取り上げていただくこともこれまで何度かあり、2年以上前のDIY情報が未だに人の役に立っているかもしれないことを考えるとブログをやってて良かったなと感じます。
③ 2015年12月 アクセスが下がり続け辛かった日々
10万PVを達成したのは良かったものの、その後15万PVくらいを頭に日ごとにアクセスが下がっていったのがこの時期。人間一度手に入れたと思ったものを失うのは精神的にも堪えるもの。この時期は書いても書いてもアクセスが減っていく一方でこの4年間で最も辛かったかもしれません。
またこの時はブロガー向けのイベントを友人と初めて共同主催した時期でもありました。振り返るとこの時の「BLOGGERS TEA PARTY」というイベントで知り合ったブログ仲間がいたからこそ、ここまで頑張ってこれたんじゃないかなと思います。それまで2年間、ブログの知り合いなんてほとんどいなかったので。
④ 2016年5月 ブログのテーマと方向性を明確化
それまではゆるくファッションも含めたライフスタイル的な位置付けで運営してきたブログですが、この時期くらいからテーマや方向性を少し明確化しました。この時決めたテーマは「ファッション」、そして方向性は「オリジナリティ」です。
それ以降はテーマと方向性に沿って、DRESS CODE.でしか読めないファッション記事をたくさん書くことを意識しました。具体的にはプレスリリース情報やキュレーション記事などを減らして、日々のコーディネートの記事や自分が買ったアイテムの記事を増やしました。
例えばUNIQLOの注目コラボ発売日などの記事は、これまでは公式サイトの画像を引用して所感を述べるにとどまっていました。それを今シーズンのUNIQLO U春夏新作では、自分でお店に足を運び試着・購入した上で感じたことを自分の言葉で書くようにしました。
結果的にこの記事はSNSや検索経由で多くの人に広がり、公開後1週間で1万人以上の人に読んでもらうことができました。
この時期は個人的にも大きな転換期になった気がしていて、今でも続いている下記のような企画はこの転換期の少し前から構想していたものだったりします。
- 日々のコーディネートを掲載する「Today」
- おしゃれな人へのインタビュー企画「It’s My Sunday Best」
- 物への思いを中心に綴るコラム「5年愛用しているアイテム」
将来的にはこんなふうに「ぼくが発信する情報」に興味がある人ももちろんですが、「Fukulowという人間」に興味がある人が読んでくれるサイトを目指したいなと思っています。
⑤ 2017年1月 ファッション系企業とのタイアップが増え始める
ファッションを中心に自分自身のことを書いていると、少しずつファッション系の企業からタイアップの声がかかるようになってきました。
いわゆるPR記事というとあまり印象が良くないかもしれませんがぼくはむしろ逆。PRの声がかかるということは、企業から仕事相手として選んでもらえるていることだと考えています。もちろん記事内容に偽りなどを書かないなど大前提を守るのは当然ですが。
そして2017年の年明けにはブログのイメージを統一すべく、ブログのデザインを刷新。これまではWordPressのテンプレートにちょっと手を加える程度でしたが、現行デザインはSTINGERをベースにしつつもほぼ原型が分からないくらい色々と弄っています。徹夜で1日ほぼ寝ずに作ったのが良い思い出。
ドメインとサーバーの意味すら曖昧だった開設当初と比べると、Webデザインのスキルもこの4年で随分上がりました。
書くことを楽しもう
ここまで記事数とアクセス数の2つの観点から振り返ってきましたが、ぼくが1番伝えたかったのは記事数とアクセス数は大して比例しないということ。ぼくの場合は記事を200本書いても15,000PVでしたから。
だからこそぼくは「ブログ記事を書く」ことそのものを楽しむのが、ブログを運営し続けるにあたって1番大切だと思っています。ぼくは今はもちろんのこと、読者が5人しかいなかった時から「こんな記事を書きたいな」とか「これはいい記事だ」と自分でワクワクしながら記事を書いています。
明日から読者が半減します!と言われたらもちろん悲しいけど、明日から記事を書く楽しさが半減する!という方が絶対にもっと悲しいはず。数字で見えることが多いブログはついそちらに意識が引っ張られがちですが、もっとも根本にある楽しいの気持ちは忘れず持ち続けていたいなと思います。
これからは読者のことをもっと知りたい
最後にちょっとこれからのこと。これまでを踏まえて、これからはもっと読んでくれている読者のことを知りたいと考えています。
というのもブログのことを人に話すと「DRESS CODE.ってどんな人が読んでるんですか」とよく聞かれるんですが、それに対して答えられないんですよね。日々たくさんの人に読んでもらっているのに、それがどんな人なのか分からないままなのはもったいないなと。
これからも好きなことを記事に書くというのは変わりませんが、そんな時でも読者のイメージが頭に浮かぶと言葉遣いや記事の構成も変わってくると思うんです。
ということで先日TwitterやFacebookでも書きましたが、DRESS CODE.では読者の方を対象に簡単なインタビューをさせてくれる方を募集中です!詳しくは下記Tweetをご覧ください。
【Fukulowとお話しませんか?】
DRESS CODE.ではブログ読者を対象に、インタビューに協力していただける方を募集中です!30分〜1時間程度で都内在住の方ならぼくの方から最寄りまでお伺いします。ご興味ある方はご連絡くださいー!!— Fukulow@DRESS CODE. (@yuta_black) 2017年5月24日
先日早速1名の方とお話してきましたが、めちゃめちゃ楽しかったです!気兼ねなくDRESS CODE.に対する感想や、みなさんのことを聞かせていただければ幸いです!
いよいよ記事数も大台の1000記事が見えてきました。これからもDRESS CODE.をよろしくお願いいたします。