DRESS CODE.はメンズのファッションブログです。
特に男性の場合、ファッションブログというとファッションのノウハウを論理的に説明した内容をイメージする人も多いのでは。
DRESS CODE.でも昔はファッションテクニックやファッションノウハウの記事をたくさん書いていました。それらは今でも多くの人に読まれる大切な記事です。
一方で最近は、ノウハウ系の記事はあまり書かなくても良いかなと思うようになりました。この記事ではそのぼくなりの理由を整理してまとめてみようと思います。
もっともこれはノウハウ記事がどうという話ではなく、ぼく個人のファッションとブログに向き合う姿勢の話。こんなファッションブログもあるんだなと軽い気持ちで読んでみてください。
ぼくがファッションブログを書く理由
ぼくが毎日机に向かってブログを書く理由はただ1つ。それはファッションの楽しさを多くの人に伝えたいから。どんな記事を書いていてもこれだけは常に忘れないようにしています。
ぼくが考えるファッションの楽しさは「好きな服を着ていると毎日がちょっと楽しくなる」ということ。お気に入りの服を着ている日や、上手くコーディネートができた日は外を歩いているだけで嬉しくなりませんか?
「好きな服を着ていると毎日がもっと楽しくなる」ということを伝えるためにはどんな記事内容が必要か。それを考えた時に以下の理由からノウハウ系の記事を書くのをやめようと思うようになりました。
ファッションに正解はない
これまでセレクトショップオリジナル、ドメブラ、インポート、古着など様々なファッションを経験してきました。
モードブランドにどっぷりハマった時期もあれば全身フレンチヴィンテージに身を包んでいた時期まで、いろんなファッションを経験して今思うのはファッションに正解はないということ。
エッジの効いたイタリアのモードブランドのジャケットと、迫力ある70’sのフレンチワークジャケットのどちらに価値があるかは人によってまったく評価が分かれます。
同じことが着こなし方にも言えます。どんなコーディネートが似合うかは年齢・キャラ・TPO・ヘアスタイルなど人によってまちまち。自分には全く似合わない着こなしが、この人ならピッタリハマるということってありませんか?
そんな中で沢山の人に向けて「こうするべき」という内容の記事を書くことに、徐々に違和感を感じてきたのです。ファッションに理論がないとは言いませんが、その理論から外れているのに格好良いと思うファッションをこれまで何度も見てきたのも事実。
ただこれはあくまで記事を通して沢山の人に情報を伝える際の話。1対1で直接会った上でのアドバイスはたまに受けることもあります。
自分の範疇でしか回答できない
これは自分の力不足なのですが、質問を頂いても自分の経験の範疇でしか回答できないのも理由。あらゆるファッションに精通している訳ではない以上、どうしても意見が偏りが出てきてしまいます。
そうなるとむしろ読んでくれる人のファッションの幅を狭めてしまっているのではないか。そんな風に思うようになりました。
ありがたいことにLINE@で質問をしてくれる読者の方もいて、もちろんその時は自分なりの回答をするのですが、いつもアドバイスが役に立ったかハラハラしながら返しています。
読者の方と対等でいたい
個人的に読者の方とはフラットで対等な関係でいたいと思っています。ただ何かを教えるとなると、教わる側との関係になんとなく上下が出てくるのが苦手で。
「こうするのが良いよ」と教えるよりも「ぼくはこう思う」「ぼくはこれが良いな」と伝えるような関係性でいれたらいいなと思います。それで共感してくれたり「こっちも良いよ」と意見交換できる方が楽しい。
楽しさを教える方が結果的にお洒落になれる
これはほぼ確信に近い考えなのですが、おそらくファッションの「正しさ」を教えるよりも「楽しさ」を教える方がお洒落になれるとぼくは思います。
楽しさが分からない中であれこれと知識だけ教えられるよりも、楽しさを知ってもらった上で自分で色々と調べる方が吸収も早い。
ぼくが大学時代にやっていたファッションサークルでも同じ。最初は自信なさげに協力してくれていた友人でも、ファッション好きな仲間ができてファッションにのめり込むうちにどんどんお洒落になっていくんです。そんな人を何人も見てきました。
ファッションに関わらずどんなことでも、一番のモチベーションはやっていて楽しいかどうか。だからぼくのブログは興味がない人でも「ファッションって楽しそうだな」と思ってもらえるのを第一に、かつファッション好きな人でも読み応えがあるようなヒントを散りばめながら書くことを意識しています。
ファッションが楽しくなれば、毎日がもうちょっと楽しくなる
「ファッションで人生を変えよう」なんて、大それたことは思っていません。でもファッションは幸せな気持ちをすこし大きくし、つらい気持ちをちょっとだけ和らげる力を持っています。
楽しい旅行はお気に入りの服を着ていればもっと楽しくなるし、忙しい仕事の日でもピンと伸びたワイシャツやピカピカに磨かれた革靴を身につけると頑張ろうと思えるもの。
窓際に置いた植物みたいに、あれば毎日がちょっとだけ楽しくなるのがぼくのファッションに対する考え方。季節の一輪挿しを据えてもよし、多肉植物をちょこんと置いてもよし、もちろん置かなくたって構いません。
そう考えると改めてファッションは人に強要するものでもないし、教えるものでもないなと思い至りました。
ファッションにそんな思いを持っているぼくは、なぜファッションにこだわっているのか。次の記事ではぼくがファッションにこだわりを持つ理由を少しだけお伝えしたいと思います。