2015年10月に一度購入したものの数ヶ月で使わなくなってしまったApple Watch。いろいろ活用法を模索したものの、どうしてもApple Watchがないとできないという機能がなかったのが使わなくなった理由。
通知が手元で確認できたりと便利な機能はあるのですが、ぼくにとって無くてはならないほどの存在にはなりませんでした。
ぼくは普段から腕時計をファッションアイテムの一部として使っていました。それらの腕時計のファッション性を覆すほどの利便性をApple Watchに感じられず、自然とApple Watchを腕に巻く機会は減っていきました。
それから2年。ぼくは2017年9月22日に発売されたAppleの新しいApple Watch Series 3(38mm)を購入しました。前モデルを活用できなかったぼくがなぜ再びApple Watchを買うに至ったのか、それほど新モデルに劇的な変化があったのか。
結論から言うと、ぼくが購入を決めた最大の理由はApple Watch自体の変化ではなく、Apple Watchに対するぼくの意識の変化でした。
Apple Watchは便利なスマートウォッチになり得なかった
初代を購入したときのぼくの失敗が、Apple Watchを「便利なスマートウォッチ」と認識していたことです。それはちょうどiPhoneの延長のような、身につけると生活が便利になるデバイスだと考えていました。
ただ実際にできることは限定的で、ぼくの中で「便利なスマートウォッチ」という立ち位置ではApple Watchに価値を見出すことができませんでした。
結果的にどちらも利便性がないなら、お洒落なアナログ時計を付けるという判断になってしまったのです。
Apple Watchをお洒落なファッションウォッチとして使う
しかし今回は「便利なスマートウォッチ」としてではなく、「お洒落なファッションウォッチ」としてApple Watchを購入。前回とはApple Watchに求める役割がガラリと変わりました。
他の時計と同じくファッション性という基準で選んでいるので、そもそも利便性が一切なくても問題なし。むしろ機能への評価が減点方式ではなく加点方式になり、通知機能だけで他のアナログ時計よりも優れていると思えるようになったのです。
Apple Watchを取り入れたコーディネート
購入して約3週間ほど。実際にApple Watchを使っていくつかコーディネートをしてみました。便利なスマートウォッチではなく、ファッションウォッチとしてのApple Watchの魅力が伝われば嬉しいです。
ストリートスタイルにリンクブレスレット+幾何学模様
レザージャケットとワイドパンツを使ったストリートスタイル。インナーとスニーカーにブルーを取り入れてキーカラーにしました。眩しくて半目になっているので説得力がないですが、ややクールさをイメージした格好です。
この日のウォッチカスタムは、シルバーのリンクブレスレットにブルーの幾何学模様の文字盤。キーカラーのブルーを文字盤で揃えつつ、シルバーブレスで男らしい印象にしました。
バンドはサードパーティ製の「Apple Watch リンクブレスレット バンド Apple Watch Series 3」を使用。購入したバンドはまた別途記事にて紹介予定です。
遊び心あるジャケットスタイルに本革バンド+差し色レッド
こちらは濃紺デニムに紺ブレザーのフォーマル寄りなコーディネート。クレリック仕様のストライプシャツや、シワ加工のブレザーで少しカジュアルさをプラスしています。
この日のコーデに合わせて選んだのは、ブラウンのレザーバンドに赤いサークル柄の文字盤。フォーマルな雰囲気を邪魔しないよう本革のブレスできれい目にまとめつつ、文字盤の赤色をスタイル全体の挿し色にしました。
バンドは「SLG Design Apple Watch 38mm用本革バンド(ミネルバボックス)」をチョイス。お値段は少し張りますがこのバンド上質でとても良いです。
きれい目なコーディネートにホワイトスポーツバンド+ポップアート
この日は取引先との打ち合わせ。かっちりとしたブラックジャケットを羽織り、1つ前のスタイルよりもきれい目なコーディネートに。
フォーマル寄りなジャケットスタイルにはApple Watchでコーディネートにハズしを。あえてホワイトのスポーツバンドを選び、文字盤もポップアートのような模様を。
純正のホワイトスポーツバンドはカジュアルに使うと子供っぽくなるので、きれい目スタイルに合わせてアクセントにするのがいい感じです。
かっちりジャケットにミラネーゼバンド+モノクロミッキー
打ち合わせで忙しい時期ということもありジャケットスタイル多め。JUNYA WATANABEのジャケットはブルーのチェックが可愛いですが、肩芯が入っていたりラペルが広めで着ると結構フォーマルな印象になります。
そんなかっちりしたジャケットの日は、ミラネーゼバンドにミッキーの文字盤で程よくヌケ感をプラス。カラフルミッキーだと派手だったので色味はモノクロに設定。
ミッキーの文字盤は女子向けかと思っていましたが、モノクロにすると程よく可愛くて良いです。
ミラネーゼバンドはサードパーティの「Ispring Apple watchベルト マグネット式 ミラネーゼループ」を仕様。安いけど普通に使えます。
Apple Watchをファッションウォッチとして使うための心構え
こんな感じで購入してからファッションアイテムとして楽しめているApple Watch。その日の服装との組み合わせを考えてフェイスやバンドを選ぶのはなかなか楽しい。
「便利なスマートウォッチ」から「お洒落なファッションウォッチ」としてApple Watchを使うために、ぼくは購入前に下記のようなことを意識しました。
機能ではなく見た目の格好良さにお金を払う
初代Apple Watchを買った時の失敗の一つが「どうせスペックは同じだから」と、アルミニウム製の安価なモデルを買ったこと。アルミニウムケースは軽量で傷も目立ちにくく運動時には便利ですが、ステンレスに比べて見た目がカジュアル。
便利なスマートウォッチとしての価値を見出せなくなると、見た目の高級感で他のアナログウォッチに負けてしまい使わなくなってしまいました。
今回ぼくはApple Watch Series 3のステンレススチールケースを購入。同スペックでアルミニウムケースよりも2万円ほど高いですが、今回ぼくがApple Watchに求めるのはファッション性。だからこそ妥協せずに高いモデルを購入しました。
着せ替えというApple Watchの強みを活かす
Apple Watchのデザインについてはまだ改良の余地があると思いますが、逆に他のアナログウォッチにはない強みがカスタマイズ性。
この強みを活かすために積極的に交換バンドを取り入れ、文字盤のカスタマイズをしています。特に文字盤はデフォルトのものだけでは物足りないので、「写真」の文字盤で壁紙を変えながらその日のファッションに合わせて楽しんでいます。
ぼくは有料の「Facely」というアプリを使って壁紙をダウンロードしています。Apple Watch用のお洒落な壁紙がたくさんあってオススメ。
「Apple Watchは毎日付けるもの」という思い込みを捨てる
初代を買ったときは毎日Apple Watchを付けて出かけていました。アクティビティリングを貯めるのも楽しいし、何よりiPhoneと同じ感覚だったので毎日付けるのが当たり前だと思っていたんです。
でも普通のアナログウォッチはその日のファッションに合わせて時計も付け替えるのが普通。
そう考えるようになってからはApple Watchも毎日使うのではなく、あくまでファッションに合わせて必要に応じて使うという風に考えを変えました。
詳しくは以前こちらの記事でも書きました。
「アプリを入れて使いこなす」という思い込みを捨てる
ぼくのApple Watchにはアプリが1つも入っていません。ぼくはファッションアイテムとしてのApple Watchに魅力を感じているので、最低限時間が分かれば十分。
Apple Watch Series 3ではステンレススチールケースはCellularモデルしかなかったのでこれにしましたが、当然Cellular契約もしていません。むしろ赤いデジタルクラウンが嫌でSeries 2のステンレススチールケースを中古で買おうか迷ったほど。
ファッションウォッチとしてのApple Watchの可能性
初代が発売された当初、Apple Watchは今よりももっとラグジュアリーに寄った打ち出し方をしていました。
確かにラグジュアリーウォッチとしては製品サイクルが短いなど課題はありますが、フィットネス領域だけでなく、ファッション性に特化したスマートウォッチがApple Watchに限らずもっとあってもいいのになと思っています。
Daniell Wellingtonやknotなどバンド交換式のウォッチブランドが人気なのを考えると、ファッションにおいてパーソナライズやバリエーションというのは重要なキーワードなはず。
そういう意味ではバンドだけでなくフェイスまでも自由に変えられるファッションスマートウォッチは、まだまだ可能性がありそうな気がします。ということでApple Watch Series 3を通して、ファッション観点からのスマートウォッチの可能性を探ってみたいと思います。
同じくファッション性に特化したスマートウォッチとしてはSONYの『FES Watch U』もちょっと気になります。
様々な交換バンドをレビュー中!
Apple Watchをおしゃれに身につけるコツは、記事にも書いた通りカスタマイズ性を活かすこと。
サードパーティ製を中心に色々な交換バンドを購入してレビューしています。ぜひ合わせて読んでみてください。