2017年6月6日の深夜、眠い目をこすりながら予約をした10.5インチiPad Pro。その時はWWDCの熱に浮かされて、ほとんど勢いで購入したのを覚えています。
「9.7インチiPad Proも持ってるから、それを最新に買い替えられればいいな」最初はそんな軽い気持ちだったはず。でも実際に新型iPad Proが届いて使ってみると、使い心地は想像以上。
その後リリースされiPadの可能性を大幅に広げたiOS 11との組み合わせは、かつて誰もが夢想した「iPadがPC代わりになる」という夢を再びぼくに見せてくれました。
以来10.5インチiPad Proは片時もぼくのそばを離れることなく、仕事もプライベートもほとんどをこれ1台でこなすようになりました。
ただ、なんの不満もない最高の買い物だと思っていたiPadにもひとつだけ欠点がありました、それが内部ストレージの少なさ。
ここまで自分がiPadに夢中になるとは思わず最小ストレージモデルを購入したのが仇となり、使っているうちに少しずつストレスを感じるように。
ぼくの生活においてiPadでの生産効率はもはや、仕事にもブログにも直結する重要な要素。ということで同じく 10.5インチiPad Proの512GBストレージモデルに買い替えを決意し渋谷のApple Storeへ。
12.9インチiPad Pro(512GB)を購入しました
そんなぼくが渋谷のApple Storeから帰ってきて手にしていたのは、10.5インチではなくさらに大きい12.9インチiPad Proの512GBモデル。
Apple Storeで10.5インチiPad Proの隣に置いてあったこの巨大なiPadが気になってしまい、色々と検討した結果こちらの512GBモデルを購入することに。あれほど気に入っていた10.5インチではなく、あえて12.9インチiPad Proを選んだ理由は下記の通り。
iOS 11の性能を活かせる12.9インチサイズが気になった
初代iPad Proとして12.9インチが発売されたとき、多くのレビューで「大画面を活かせる機能がない」という意見を目にしました。
当時はiOSでやっとSplit Viewが使えるようになったものの、対応アプリも少ないという状況。確かに12.9インチという大画面iPadの必然性は低かったかもしれません。
しかしiOS 11になって少しずつその状況は変わりつつあります。多くのアプリがSplit Viewに対応し、Slide Overと合わせると3つのアプリを同時に操作可能。さらにそれらのアプリ間をドラッグ&ドロップでファイルのやりとりができるようになりました。
1画面でできることが多くなると気になるのがディスプレイサイズ。10.5インチiPad ProではSplit Viewまでは使えても、さらにSlide Overで3つ目のアプリを出すとさすがにディスプレイに小ささを感じることがありました。
作業効率を上げるために、もはやiPad Proでの作業はSplit Viewでの使用が基本。12.9インチの大画面はiOS 11の性能を最大限活かすのに最適な端末だと感じました。
iPadをメイン端末にする理由が「小ささ」ではなくなった
ぼくがMacBookに閉じた作業環境から脱却してタブレット端末へ移行したきっかけは、荷物の軽量・小型化がきっかけ。
でも毎日のようにiPadをメイン端末として使っているうちに、iPad Proへの愛着がどんどん湧いてきました。Cellularでネット環境を気にせず使え、充電持ちも良く、さらにSmart Keyboardの打鍵感は非常にぼく好み。
「12.9インチiPad Proを使うなら、もうMacBookでいいよね」と言われることもありますが、確かに大きさ・軽さだけを考えるなら12インチMacBookに分があります。
ただ12インチMacBookと12.9インチiPad Pro、ひいてはMac OSとiOSのどちらが優れているかと言えばそれは使う人のスタイルによって異なります。ぼくには後者のスタイルの方が性に合っていました。
休日の朝にiPad Proとヘッドフォンだけを抱えて近所のカフェに行ったりするには、iPadはとても使い勝手の良い端末です。
12.9インチサイズの方が格好良いと感じたから
これは完全に主観なんですが、12.9インチiPad Proって格好良くないですか?小脇に抱えて歩いているだけでクリエイター感が出るというか、そんな12.9インチiPad Proの雰囲気に憧れました。
また実用的な面では仕事の打ち合わせでも毎回iPadを使うのですが、その時に小さい端末だと心理的に心許ないんですよね。12.9インチのiPad Proなら”仕事感”が出せて、なんだか自分が落ち着くんです。
12.9インチiPad Proのメリット:大画面で作業の効率アップ
ここからは実際に12.9インチiPad Proを2週間ほど使ってみた感想をまとめてみます。まずは1番の特徴である大型のディスプレイ、10.5インチiPad Proと並べてもこれだけの違いがあります。
やはり大きなディスプレイだと複数のアプリを無理なく同時に使え、作業の快適さが上がりました。
アプリの同時使用時だけでなく、ツールバーを展開しながら操作するフォトエディタ系アプリの快適さもアップ。大画面のお陰でキャンバスを拡大縮小する頻度が減り、サクサクと作業できるように。
12.9インチiPad Proのメリット:多くのアプリに、より素早くアクセス可能
スペック上はディスプレイサイズの違いしかない、10.5インチiPad Proと12.9インチiPad Pro。でも実はソフトウェア的に微妙な違いがあります。それがApp SwitcherとDockに表示できるアプリの数。
左が10.5インチ、右が12.9インチのiPad Proのスクリーンショット。よく見るとCommand + Tabで出現するApp SwitcherとDockでそれぞれ表示できるアプリ数が2つずつ違います。
特に現状のiOS 11では素早くアプリをSplit Viewに展開するためには、アプリをDockに置くことが重要。この2つの違いは小さいようで作業効率に大きく影響してきます。
12.9インチiPad Proのメリット:大型化したキーボードでタイピングもさらに快適に
もともと打鍵感が気に入っているSmart Keyboardは、12.9インチサイズに大型化したことでさらに快適な使い心地に。
頭で言葉を紡いでからそれをタイピングするまでのラグが限りなく短くなり、思考がそのまま文字になるような感覚をぼくは「タイピングフロー状態」と勝手に呼んでいます。12.9インチiPad Proにしてから「タイピングフロー状態」に入る瞬間が多くなりました。
キーストロークにも深さがあり打鍵音も小さく、本当に使い心地の良いSmart Keyboard。個人的にiPad ProのベストアクセサリーはApple PencilではなくSmart Keyboardだと思っています。
ありがとう10.5インチ、よろしく12.9インチ
というわけでiPadを10.5インチから12.9インチへ乗り換えました。ここまで書いたように10.5インチiPad Pro自体への不満はほとんどなく、今でも最高のiPadだと思っています。
半年という短い間でしたが、きっと誰よりもこの端末を使い倒していたと思います。ありがとう10.5インチiPad Pro。
そしてまだ使い始めて間もないですが、12.9インチiPad Proの使い心地も上々。iPadをメイン端末にするぼくにとって、これまで以上に力強い相棒になってくれる予感がしています。よろしく12.9インチiPad Pro。
引き続き12.9インチiPad Proの使い勝手や、便利な活用法などについても記事で紹介していきたいと思います。
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