アッパーがヌメ革でできた「Hender Scheme(エンダースキーマ)」のウイングチップシューズ購入をきっかけに、新品状態からエイジングの様子を定点観測していこうという連載企画「Aging Records」
購入から150日目の今月も淡々と写真でエイジングの様子をご紹介。そろそろ変化が欲しいなと思い始め、ケアの方法もちょっと変えてみました。
履き込み期間150日目の状態
購入して5ヶ月、150日目の状態はこんな感じ。依然目立った革の経年変化は見られません。
試しに初日から150日目まで同じアングルで撮影した写真を並べてみました。ご覧の通りほぼ変化はなし…!神経衰弱したら消せそうなレベル。
でもこうして定期的に同じような写真を残しておくことで、経年したときに振り返って楽しめるというのが本企画の趣旨。数年後にこの写真をパラパラとコマ送りにしたい。
履きジワがうっすら入ってきた
ちょっとした変化を感じられたのは履きジワ。足の甲のピッグスキンの部分は前からシワが入っていたんですが、外側の牛革部分にもシワが見られるようになってきました。
変化を促進するため定期的に磨いてみる
これまでは手入れはほとんどブラッシングだけでした。ただちょっとずつ革の変化を促していこうと、今月からクリームを月に1回程度の感覚で塗布することに。
使ったのは無色でどんな革にも使える万能なクリームである、モウブレイのデリケートクリーム。これを布に少量取ってうすーく伸ばして塗り込んでいきます。特にピッグスキンの部分は水分を吸い込んで変色しやすいので慎重に。
最後に全体をなじませるように優しくブラッシングしたら完了。
クリームケア後の様子。心なしかケア前よりも艶っぽさが増したような気が。しばらくはこのクリームケアを定期的に続けていきたいと思います。
良い靴です、Hender Scheme
約半年ほど週に1回程度は履いているんですが全くくたびれる様子がないHender Schemeのウイングチップ。企画的にはもう少し変化があっても良いのになぁと思いながらも、丈夫な作りに改めて良い靴だなと感心しています。
どちらかというとHender Schemeは独特なデザインや感性が注目を集めるブランド。しかしデザイン先行なだけでなく、しっかりとしたものづくりをしていることが履き込みを通じて感じられます。
革新と伝統が混じり合ったHender Scheme。これからも使い続けるのが楽しみです。