2017年の8月に購入して以来、丸2年使ってきたFUJIFILM X-Pro2。使いやすくて写りも良くて、見た目も格好良いX-Pro2。
この2年の間に様々な機材の変遷がありましたが「メインカメラはX-Pro2」という事実だけは変わりませんでした。
海に行ったり山に行ったり、時にはブリザードが吹き荒れる北海道の雪山に連れて行ったり。ぼくが真剣に写真を撮るとき、そこにはいつもX-Pro2がありました。
そんな長年連れ添った愛機であるX-Pro2を手放しました。普段は手放した物についてはあまり記事を書かないのですが、思い入れ深いX-Pro2。
このカメラとの思い出を振り返りつつ、手放した理由なども書いてみようと思います。
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X-Pro2購入のきっかけはX100F
もともとぼくはずっとSONYのα7を使っていました。当時は「フルサイズを買えばそれ以上のカメラはないはず」と思っていました。まだフルサイズミラーレスがα7しかない時代です。
その後2017年の夏に購入したのがFUJIJILM X100Fというカメラ。
購入前までは「FUJIFILMってまだカメラ作ってたの?」くらいにしか思っていなかった。でも見た目に惹かれて量販店で試し撮りしたらその描写に衝撃を受け、そのまま購入。
そこからはFUJIFILMの写し出す写真に惚れ込み、α7よりもサブ機のX100Fを使う機会の方が多くなっていきました。
XF56mm F1.2 Rというレンズ
すっかりX100Fが大好きになったぼくが、メイン機もFUJIFILMにしたいと思うに至るには時間はかかりませんでした。
そのきっかけとなったのが、FUJI XマウントのXF56mm F1.2 Rというレンズ。
このレンズが写す繊細で奥行きのある写真に魅せられてしまい、2017年の秋頃にα7とレンズ一式を売ってX-Pro2を購入しました。
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仕事でたくさん使ったX-Pro2
X-Pro2は本来スナップ撮影など趣味撮影に向いたカメラだと思うのですが、ぼくはほとんどの仕事をこのカメラでこなしていました。
ブログで使う写真や取材、ポートレート撮影から物件撮影まで。本当にいろんな仕事でこのカメラを使いました。
たくさんの繋がりをくれたX-Pro2
仕事だけではなくプライベートでも。今ネット上で仲良くしている友人も、知り合ったきっかけは多くがX100FやX-Pro2のカメラからでした。
リアルではまだそれほど多くないFUJIFILMユーザー。だからこそTwitterなどでは同じユーザー同士で交流が盛んです。
そこから仲良くなって一緒にフォトウォークに行ったり、
FUJIFILMユーザー同士でFUJIFILMの生誕祭を行なったり。
X-T1、X-T100、X-T3、X-Pro2。
使うモデルはそれぞれ違えど、みんな自分のカメラを愛おしそうに抱えていたのがすごく印象的だったなぁ。#FUJIFILM生誕祭 #FUJIFILMと私 pic.twitter.com/BI4oNXeWxt
— 平岡 雄太 / DRESS CODE. (@yuta_black) January 20, 2019
ただ写真を撮るという道具を超えた、好きなもので人と繋がる楽しさと嬉しさを体験できました。
真剣に写真と向き合う、そして同じ趣味の仲間と出会う。X-Pro2のおかげで写真そのもの、そして写真という文化自体もこれまで以上に好きになった気がします。
X-Pro2を手放した理由
ではそんなX-Pro2をどうして手放したのか。これはもちろんX-Pro2が悪いわけではなく、ぼくのカメラを使う用途の変化が理由です。
最近はブログに加え、YouTubeやYahoo!クリエイターズなどで動画を撮影する活動も増えてきました。ただX-Pro2はお世辞にも動画撮影に向いているカメラではありません。
道具を愛することももちろん大切なのですが、道具のせいで仕事に支障が出てしまうのは本末転倒。
最初こそX-Pro2だけで写真も動画もこなそうとしたものの、すぐに挫折。動画用のカメラとして定評のあるLUMIX GH5を購入しました。
LUMIX GH5がめちゃめちゃ便利
X-Pro2とGH5は使ってみると正反対のカメラ。
クラシックな外観の格好良さ、使っている時の高揚感、柔らかく優しい色合いなど、X-Pro2の持っていた魅力はGH5にはあまり感じません。笑
ただ一方でバリアングル、がっしりしたグリップ力、秒間30コマで連写できる6Kフォト、動画性能など実用性ではGH5の方がはるかに上。
マイクロフォーサーズなので静止画には正直期待していなかったのですが、実際に使ってみると想像以上。ブログの写真や仕事の取材も、気づけばGH5を持ち出すことが多くなっていました。
プライベートはほとんどフィルムになった
ここ1年でフィルムカメラにハマったのも理由の1つ。プライベートでデジタルを使うことが少なくなったことで「デジタルカメラ=仕事用」という立ち位置が強くなりました。
そうなると趣味性の強いX-Pro2ではなく、実用性に長けたGH5だけでも良いかなという結論に至りました。
大好きなカメラだったので手元に残しておくことも考えましたが、道具は使われてこそ。
ぼく以上にこのカメラを使い倒してくれる人の元にいる方が幸せだろうと思い、FUJIFILM一式を全て売却しました。
残ったのはGH5とLUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 ASPH.の2つのみ。
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FUJIFILMは写真の楽しさを教えてくれる
FUJIJILMカメラを買ったことで友人が増え、FUJIFILM生誕祭などを主催したこともあり、なんとなく「平岡=FUJIFILM」というイメージが定着していると思います。
ただ今回X-Pro2を手放したことで、FUJIFILMのカメラは1台も無くなってしまいました。
それでも、写真の楽しさをぼくに教えてくれたFUJIFILMというメーカーがぼくは大好きです。それに、FUJIFILMとの関わりがなくなってしまったわけではありません。
デジタルではなくこれからはフィルムで。これからもFUJIFILMというメーカーにお世話になっていこうと思います。
デジタル主流のこの時代に、フィルムを楽しめているのもFUJIFILMのおかげ。いつもありがとうございます!
#FUJIFILM生誕祭 #35mm #filmphotography pic.twitter.com/IBcB1GYzaI— 平岡 雄太 / DRESS CODE. (@yuta_black) January 20, 2019
ぼくが今フィルムカメラを楽しめているのも、フィルム写真という文化を守り続けるFUJIFILMのおかげ。ぼくに新しい写真の楽しさを教えてくれるのは、やっぱりFUJIFILMなのでした。
バイバイ、X-Pro2。綺麗な世界をたくさん見せてくれてありがとう。