——iPadはコンテンツ消費デバイスだ
そう言われていたのは昔の話。iPad Proの発売を皮切りに、Apple PencilやSmart Keyboardなどの純正入力デバイスの登場によって、今やiPadはクリエイター向けデバイスの1つとなりました。
かくいうぼくもiPad Proを愛用し、日々仕事や個人の活動に使っている1人。様々なアクセサリや高機能なアプリを使いこなせば、iPad単体でも多くの創作活動をこなすことができます。
【Create with iPad】はiPadを使って創作活動を行う個人にフォーカスし、その活動やiPadの活用法を紹介するインタビュー形式の連載企画。
様々なクリエイターの多彩な活動とそれを支えるiPadの可能性を、連載を通してお伝えできればと思います。
週末クリエイター – 大石結花
カナダ生まれ、日本・アメリカ育ち。現在はサンフランシスコに在住。「#週末クリエイター」としてYoutube、Instagram、noteなどで活動。
また過去にはbackspace.fmという、テック系ポッドキャストのメンバーの1人としてラジオを配信。2018年末にPinterestを退職し、現在はクリエイター活動を続けながら新たなチャレンジの準備中。
Youtube:Yuka Ohishi
Twitter:@yukaohishi
instagram:@0oyukao0
note:https://note.mu/yukaohishi
bckspace.fm:http://backspace.fm
Create with iPad Vol.2はサンフランシスコに住む週末クリエイターの大石結花さんをインタビュー。
Pinterest 日本法人の2人目のメンバーとしてジョインし、その後サンフランシスコ本社へ転籍と同時に渡米。仕事をこなしながら週末にYoutubeやInstagram、noteなど多岐にわたり活動しています。
特にYoutubeは13,000人ものチャンネル登録者がいます。ガジェットレビューやソフトウェアのチュートリアルなどの情報を、初心者にも分かりやすく伝えているのが特徴。
写真撮影も好きでInstagramでも積極的に活動。投稿からは彼女のサンフランシスコでのライフスタイルが感じられます。
最近はフィルムカメラにもハマり始め、noteで作例などをアップしています。メインで使っているのはぼくと同じLeica M6だそう。
そんなマルチに活動する彼女が使っているのは12.9インチiPad Pro 1TB(2018)。記事執筆時点で最高スペックのiPad Proです。
動画編集・写真レタッチ・スライド資料作成など、様々な用途でiPad Proを駆使する彼女。日本に一時帰国するタイミングでお話を伺ってきました。
ラップトップはなし。iMacとiPad Proの2台体制
—— Leica M6と12.9インチiPad Pro、ぼくと同じものを持つ結花さんには勝手に親近感が湧いています(笑) iPadはいつから使ってるんですか?
この2つを持っている人って、なかなかいないですよね!(笑)9.7インチiPad Proが出た頃からです。Apple Pencilを使いたくて。そのあと今の12.9インチiPad Proが出た時にすぐに買い換えました。
iPad Proはコンパクトなのにとってもパワフルで、Apple Pencilで簡単にデザインができる点が気に入っています。
タブレットとして縦でも横でも使えるし、キーボードを使えばパソコンのようにも使える。TPOに応じて変幻自在にスタイルを変えられる点が魅力です。
今はラップトップを持ってなくて、コンピュータは自宅のiMacと12.9インチiPad Proだけ。今回の日本への一時帰国もiPad Proだけ持ってきました。
――iMacとiPad Proの2台体制はぼくも憧れる構成です。実際にやってみて何か不都合はありますか?
細かい点ですが、Googleスプレッドシートのアプリが使いにくい点が不満ですね。
スタートアップのコンサルティングのお手伝いしていて、数字の集計などで使うんですがこれが本当に使いづらくて。
スプレッドシートをたくさん使うと分かってる時は、なるべく自宅で作業するようにしています。
iPad Proの特性を活かし、様々な創作に活用
――お仕事以外だと、普段はどういう風にiPadを使っていますか?
まずは動画編集ですね。きちんとした編集作業はAdobeのPremier Proを使うんですが、Vlogなどライトな動画だとiPadのPremier Rush CCというアプリで済ませることが多いです。
また製品レビュー動画の中に、iPad Proで描いたイラストを挿入したりもします。
少し変わった使い方だとグリーンバックを敷いたキャンバスに手書き文字を書く様子を画面録画して、クロマキー合成で動画に流したりもします。
編集はもちろん、こうしたApple Pencilを使ったちょっとした演出表現はiPad Proならではですね。
写真編集だとLightroom CCを使ってレタッチをしています。上の写真はVSCOプリセットを適用し、不要な要素を除去したりといった編集を施したもの。
ビフォーアフターはこんな感じ。同じ写真でもちょっと手を掛けて編集するだけでぐっと仕上がりが良くなるんです。
他にもイベントで使うスライド資料をKeynoteで作ったり、あらゆることにiPad Proを使っています。
9.7インチiPad Pro購入をきっかけに始めたYoutube
――今のYoutubeでの活動はいつから始められたんですか?
Youtubeを始めたのは今から2年前。ちょうど9.7インチiPad Proを購入したのをきっかけに始めました。
backspace.fmというラジオを一緒にやっている、Youtuberのドリキンさんに勧められて始めたのですが、やってみるとこれが楽しくて。
動画編集って撮影・イラスト・音楽とか色んなスキルが全て役に立つんですよ。私は昔から色んなことに手を出すタイプだったので、あらゆる経験が活きる動画編集が性に合っていました。
動画編集とても楽しいので、平岡さんもYoutube始めた方がいいですよ!笑
――そう言われると楽しそう…!普段の動画編集にはどのくらい時間がかかっていますか?
簡単なVlogだと、iPadでクリップ編集・色調整・BGM編曲などを行なってだいたい3時間くらいですね。これに撮影の時間が加わる感じです。
製品レビュー動画などは腰を据えてiMacで編集。こちらはまず構成を考えて、ざっくりとスクリプトを書き起こすことが多いです。
あとはそれに合わせて使用シーンの動画や、Bロールと呼ばれるバリエーション用のイメージカットを撮影していきます。
長編の動画だと1本作るのに8時間くらいかかることもあります…!大変ですけど編集は楽しいし、できた時の達成感はひとしおです。
――インスピレーションやモチベーションが上がらない時はどうしていますか?
インスピレーションももちろん大切なんですけど、それよりも「とにかく出す」ということが大切だと思っています。
完璧でなくてもとにかく出す、そうすれば改善点が見つかって次に繋がるから。出さないことには0のまま先に進めないと思います。
「“Empower Creativity”が私のミッション」
――様々な活動をされている結花さんですが、創作活動のテーマなどはありますか?
「週末クリエイター」と名乗って活動している私のミッションは“Empower Creativity”なんです。
クリエイターってちょっとハードルが高そうに聞こえますが、実はみんな何かしらをクリエイトしたり、できるスキルがあると思うんです。
だから私は見た人が「簡単そうだからやってみたいな」と思える情報を発信していきたい。そうやって何かを創る人が、もっとたくさん増えればいいなと思って日々活動しています。
――今後の活動について展望などはありますか?
少し前にPinterestを退職して、いまは新たなビジネスチャレンジの準備中なんです。今後はその挑戦に積極的に取り組みたいなと思っています。
個人のクリエイターとしては、まずはYoutubeの投稿本数をもっと増やしたい。動画のクオリティを上げるのはもちろん、日英同時通訳での動画や企業コラボにももっと挑戦したいですね。
クリエイター – 大石結花(Yuka Ohishi)
Youtube:Yuka Ohishi
Twitter:@yukaohishi
instagram:@0oyukao0
note:https://note.mu/yukaohishi
結花さんのYoutube動画に出演させていただきました!
今回のインタビューは結花さんとのコラボ企画。ということで結花さんのYoutube動画にFukulowが出演させていただきました!
動画の内容はお互い同じフィルムカメラのLeica M6を使って、縦構図縛りで渋谷の街を撮り歩くという企画。
のんびりしたVlog形式の動画ですので、是非見てみて下さい!
また当日撮影した写真データの中から、スマートフォンの壁紙に出来そうな写真をピックアップして配布します。下記のリンクからご自由にダウンロードしてお使いください。