今年の初めに新卒で入社した会社を辞めるまで、基本的には営業としてスーツで仕事をしていました。
今は友人と2人で会社をやっているので以前より服装は自由になりましたが、それでも打ち合わせなどで人と会うことも多く、ジャケットは欠かせないアイテム。
ただスーツばかり着ていたこともありラフに羽織れてきちんと感もあるジャケットをあまり持っておらず、ここ半年ほどずっとそうしたジャケットを探していました。
そうして探し続けて、ようやく理想のジャケットを購入しました。今回はそんなお気に入りジャケットを紹介します。
eYe CdG JUNYA WATANABE MANの紺ブレザー
購入したのは『eYe COMME des GARCONS JUNYA WATANABE MAN』というめちゃめちゃ長いブランド名のジャケット。
2005年にCOMME des GARCONS JUNYA WATANABE MANのセカンドラインとして始まったブランドです。
ボディは紺のウールで金ボタンがあしらわれた、いわゆる紺ブレザー。スーツのようにかっちりとしたものではなく、カジュアル着にも合わせられるジャケットが欲しかったのでこういう紺ブレをずっと探していました。
さらに生地はCOMME des GARCONSによく見られる縮絨(しゅくじゅう)ウールで、ジャケット全体にランダムなシワ感が見られます。生地をアルカリ性溶液で湿らせて叩いたり摩擦を加えて収縮させる加工を施しています。
この縮絨ウールは1994年にCOMME des GARCONSが初めて発表した加工で、当時のファッション業界に大きな影響を与えたと言われています。
使われている金ボタンは全てブランドロゴがのエンボス加工であしらわれたオリジナルパーツ。大胆なフォント使いから遊び心を感じます。
見た目とは対照的なポップな裏地
縮絨ウールなど生地の風合いに遊びはありつつも、一見するとオーセンティックな紺ブレ。ただこのジャケットの最大の魅力はその裏地。
キュプラ100%で貼られた白い裏地に、ポップで可愛いイラストがびっしりと書かれています。これはベルリンで活動する『1UP(ONE UNITED POWER)』というアーティスト集団のイラストだそう。
店頭でこのジャケットを初めて見つけたとき、探していたイメージ通りの紺ブレでかつ裏地がとんでもなく可愛くて、流れるように店員さんに試着をお願いしていました。
そこからはサクッといくつかサイズを試し、そのまま即購入。金額もろくに確認せずに気が付いたら買ってしまっていました。まさに待ってた系の服。
9月の頭くらいに購入したのですが、やっとこのジャケットが羽織れるくらいまで涼しくなって来ました。
オンオフ2つのシーンで着まわし
というわけで実着。(実食みたいな使い方してみた)
仕事時と休日時でオンとオフに分けて、2つのパターンでジャケットを着まわしてみました。
クライアントとの打ち合わせにフォーマルスタイル
- Jacket:eYe COMME des GARCONS JUNYA WATANABE MAN
- T-shirt:United Athle
- Pants:A.P.C.
- Shoes:church’s
- Glasses:Thom Browne
銀座でクライアントとの打ち合わせが数件立て込む日。初めてお会いする方もいらっしゃったので失礼のないよう無地のTシャツにジャケットスタイルで外出しました。
縮絨素材でフォーマルに合わせるには少し浮いてしまうかなと心配しましたが、着ると見た目ほどラフさやだらしなさもない印象。よほど硬いシーンでない限りは問題なく使えそうです。
袖元の3つ並んだ金ボタンが可愛い。本切羽ではないんですがこのボタンを隠してしまうのは勿体無いので袖まくりはせずに着る予定。
そして裏を返すと可愛い裏地が。普通に着ていると目立たない部分ですが、ジャケットを脱いだ拍子にちらっと見える裏地がお洒落だったらグッときませんか?
これを着ている日にぼくに会う人はやたらとジャケットを脱いだり着たりするかもしれませんが、裏地を見せたいんだなと温かい目で見てやってください。
ストリートを意識したカジュアルコーディネート
- Jacket:eYe COMME des GARCONS JUNYA WATANABE MAN
- Knit:UNIQLO and JW Anderson
- Pants:UNIQLO
- Shoes:VANS × ELEY KISHIMOTO
- Glasses:BLYSZAK
こちらはワイドデニムに派手柄のバンズを合わせ、ストリートっぽい雰囲気でコーディネート。さらに派手柄のボーダーニットでジャケットをしっかりと着崩しつつ、華やかさをプラス。
主に仕事着をメインとして購入したのですが、実際に着てみるとオンオフ問わずにどちらでも使えますね。これは今年の秋冬にヘビロテしそうな予感がする一着です。
仕事にもいつも遊び心を
会社を辞めて独立してからは、支えてくださるたくさんの方のおかげさまで以前にも増して楽しく仕事ができています。ただそれに比例するように自分達でやらなければいけないことも多く、感じる責任感も大きくなりました。
自分たちよりひと回り以上も年上の方々や、立派な役職に就いている方などとお話する機会も増え、物怖じしてついつい真面目一辺倒になってしまいがちなことも。
ただそんな時でも、いや、そんな時だからこそいつも心の中に遊び心を忍ばせておきたい。このジャケットを着る度にそんな気持ちを思い出せればと思います。
- Item:Wool blazer / eYe COMME des GARCONS JUNYA WATANABE MAN
- Shop:ISETAN SHINJUKU
- Price:¥84,000 w/o Tax