お洒落は理屈と知識である程度なんとかなります。
DRESS CODE.をお読みいただきありがとうございます!
当ブログを運営するFukulow(@yuta_black)です。
みなさんお洒落は好きですか?
ぼくはこうしてブログを書くくらいお洒落が好きなんですが、特に男性はファッションに苦手意識を持っている方が多い気がします。
その理由としてよく聞くのが「お洒落は難しいから/分からないから」というもの。
確かにお洒落って決まった正解やルールがないぶん難しいと感じるかもしれませんが、ある程度セオリーというものはあります。
俗に言う「センスが良い」という人は、言われなくても感覚的にこのセオリーを理解できる人だと思っています。(ちなみにぼくは悲しいほどセンスがないです笑)
ではセンスがない人はファッションを楽しめないかというとそんなことはありません。
センスが良い人が無意識にセオリーを理解できるのだとしたら、センスがないぼくたちは意識的にセオリーを勉強すればいいんです。
というわけで今回はお洒落を楽しむためにぼくが普段意識しているポイントを紹介します!
もちろんファッションは十人十色なので「こんな考え方もあるんだ」程度に参考にしてみてください!
記事の目次
お洒落はなぜ難しいのか
お洒落になるためのポイントを紹介する前に、まずはなぜお洒落はこれほどまでに難しいのかその理由を明らかにします。
ここからはデジタルカメラの撮影を例に挙げながら説明していきたいと思います。
デジカメは設定できる項目がたくさん
デジカメはiPhoneなどのスマホに比べて、撮影設定を様々に変えることが可能です。
主な設定項目としてはピント・絞り・シャッタースピード・ISO感度・ホワイトバランスなどなど。その時々の撮影シチュエーションに応じてこれらを調整しながら最適な設定でシャッターを切ります。
このように設定を細かに変えられることでスマホには撮れない綺麗な写真が撮影できるのです。
設定項目が多いと撮影が難しい
設定を細かに調整することで綺麗な写真が撮れると言いましたが、逆に言えばきちんと設定できなければ良い写真は撮れません。
何も考えずにシャッターをきると一眼レフなんかは真っ黒になったり真っ白になったり、ほとんどまともな写真を撮ることができません。
設定項目が多いということはそれだけ、いろんな要素を意識しなければならないのでなかなかハードルが高いことです。
ポイント:複数の要素について同時にたくさん考えるのは難しい。
ではデジカメを使う人は全員そういった細かな設定を全て完璧にできるかというと、そうではありません。
最近のデジカメには初心者でも簡単に写真が撮れるようさまざまな撮影モードが付いています。
- M(マニュアル)モード:全て自分で手動設定。撮影難易度が高い。
- Av(絞り優先AE)モード:絞りを決めたら、他はカメラが良い感じに設定してくれる。
- Tv(シャッター優先AE)モード:シャッタースピードを決めたら、他はカメラが良い感じに設定してくれる。
全ての設定を自分で決めるM(マニュアル)モードに対して、AvやTvというのは簡単に言うと「1つだけ設定を決めたら、あとはお任せ」というモードです。
絞りを任意で設定したら、後はその絞り設定で良い写真が撮れるようにカメラが良しなにやってくれるのです。これにより全ての設定を弄らなくても、一つだけ自分で調整するだけで写真がとれます。全部自分で設定するのに比べると簡単ですよね。
ポイント:考える要素を減らせば、そのぶん簡単になる。
さらに言うと、Auto(完全自動)モードに設定してオートフォーカス(自動ピント合わせ)を使えば、もう何も考えなくてもシャッターを押すだけでそれなりの写真が撮れてしまいます。
お洒落が難しいのも、考える要素が多いから
さて話を本題のお洒落に戻します。
実はファッションを難しいと感じる人が多いのもデジカメと同じ。つまり同時に考えなければいけない要素が多いからなんです。
デジカメの場合は考える要素といえばピント・絞り・シャッタースピード…などなどでした。ではファッションの場合、具体的には着る服を選ぶときに考えなければいけない要素というのはどういうものがあるでしょうか。
- 色
- 素材
- シルエット
- テイスト
- トレンド
- 天候
- 役割(オン/オフ/式典…etc)
1つのコーディネートを考えるときに、ざっと挙げただけでもこんなにたくさんのことを考えなければいけません。そう思うとファッションが難しいと感じるのも当然。
ポイント:複数の要素について同時にたくさん考えるのは難しい。
ファッションも考える要素を極力減らそう
ではお洒落な人は全員そういった要素の全てを完璧に考えられているのかというと、そうではありません。
お洒落な人はうまく考える要素を減らして、簡単にお洒落な服を選べるようにしているんです。そう、まさにデジカメのAvやTvモードと同じように。
どうやって考える要素を減らしているかというと、「色」「サイジング」「下半身」のどれか1つを決めて固定してしまうこと。
カメラの撮影モードと同じくこれら3つの要素を固定して「色優先モード」「サイジング優先モード」「下半身優先モード」として着る服を考えていくのです。
具体的には以下のような感じ。
- 色優先モード:コーディネートに使う色味を1色だけ選んで、それ以外の色味は使わないようにする
- サイジング優先モード:細身~ジャストサイズの服だけを選んで、それ以外のシルエットは使わないようにする
- 下半身優先モード:ボトムス・シューズを先に決めてしまい、それに合うようなトップスを考える
「色」「サイジング」「下半身」というのはそれぞれコーディネートの軸となる特に重要な要素。
逆に言うとこの軸さえ大きくブレなければ後はどんな服を選んでもそれなりにまとまるのです。ポイントだけ抑えられていればハズさないコーデが簡単に作れるというわけです。
ポイント:考える要素を減らせば、そのぶん簡単になる。
毎日全てのコーディネートをゼロから全て考えるのは、考える要素が多すぎて大変。
なので「今日はどのモードで服を選ぼうかな」と考えるようにするだけで、お洒落のハードルがグッと下がって服を選びやすくなるはず。
「本当にそんなので簡単になるの?」と思う人は男性のスーツを思い浮かべてください。
スーツって選ぶのが楽ですよね。毎朝スーツをどう着るか悩みまくっている人は少ないと思います。それでいてスーツは誰もがそれなりに格好良く見えます。
それはスーツというのは「上下同じ物を着る(=色優先モード)」「すっきりシルエットが基本(=サイジング優先モード)」という風に、重要なファッション要素の2つが固定されているから。考える要素がシャツの色柄とネクタイの色柄くらいで非常に少ないので簡単に格好良い着こなしができるのです。
各種モードの実例
ここからは着こなし例を交えながら、各種モードを使ってどのようなコーディネートを組んでいるかをご紹介。
色優先モード
▶︎[2016.3.4]UNIQLO and Lemaireのセットアップを主役に
まずは色優先モード。これはコーディネートの色味を絞ることで、どんなアイテムを選んでもそれなりにまとまるようになる効果があります。
上の着こなしの場合はインナーにグレーのボーダーTを着ていますが、色味が青~ネイビー等の寒色であればどんなインナーを選んでもそれほどおかしなコーディネートにはなりません。襟付きのシャツにだろうがモックネックになろうがタンクトップだろうが、それほど深く考える必要はありません。
逆に同じようなボーダーのTシャツでも赤や黄など他の色味を選んでしまうと、途端にコーディネートの難易度は上がります。
使う色味を限定することでコーディネートにまとまりが生まれ、ある程度どんな服を選んでもお洒落に見えるのです。
色味を絞って統一感を持たせる方法はぼく自身よく使う手法です。その証拠にぼくがよく着るはブルーやネイビーのものばかりです。笑
▶︎2015年にぼくがヘビロテしたファッションアイテム9選!
▶︎【16S/S】管理人Fukulowの今季、コレ買いました!
サイジング優先モード
▶︎[2016.6.11]セールで買ったUNIQLOルメールのリネンシャツを使って
サイジング優先モードはメンズファッションの基本シルエットであるジャスト~細身シルエットで全身を構築する着こなし法。
「ファッションはサイジングが命」と言われるくらい、サイズ感が見た目に与える印象・影響は大きいです。自分に合ったサイズの服さえ選んでいればあとは全身ファストファッションの服でもそれなりに見えるもの。
上の写真は上に羽織ったシャツがUNIQLOですし、ジーンズもUNIQLOに変えたとしてもきっと雰囲気自体はそこまで変わらないと思います。
俗にいう「清潔感がある服装」というのは、基本的にはサイジング優先モードでベーシックな服を選んでいれば到達できるラインです。
下半身優先モード
メンズファッションでコーディネートのイメージを左右するのは、実はトップスよりもボトムスなど下半身部分。特に春夏はトップスが半袖になりコーディネートが薄着になっていくので下半身の存在感はますます強くなります。
そんなときに便利なのがボトムス・ソックス・靴のお気に入りコーディネートパターンを作っておくこと。
鉄板の組み合わせを自分の中で持っておけば、後はトップスアイテムを考えるだけ。スタイリングがグッと簡単になります。
ぼくはUNIQLOのワイドデニム+UNIQLO赤ソックス+Church’sの革靴という自分なりの鉄板ボトムススタイリングをガンガン着まわしています。
ボトムスアイテムってデニムや革靴など季節関係なく使えるアイテムが多いので、いくつか組み合わせを持っておけばコーディネートに悩むことがめちゃめちゃ減りますよ。
色優先×サイジング優先モード
上の各モードはそれぞれ組み合わせることも可能。
色優先×サイジング優先モードなら使う色を絞りつつ、ジャストフィットのアイテムを選ぶよう意識します。ここまで制限をつけると服選びで自由に考える余地が無くすんなりと着る服が決まり、それなりにお洒落にまとまります。
▶︎【メンズ】ファッションスナップ No.033 なで肩さん
【色優先:モノトーン、サイジング優先:細身】の2つで仕上げたコーディネート。
モード感漂うコーディネートが簡単にできます。ちょっと個性的なツバ広ハットもモノトーンというルールに則っているので違和感なくハマります。
▶︎[2016.1.10]JUNYA WATANABEの柄ジャケットを着崩す。
【色優先:ブルー、サイジング優先:ジャスト】でコーディネート。
ブルートーンかつジャストフィットでまとめているので、インナーにちょっと派手なニットを使ってもごちゃごちゃせずにアクセントとして引き立ちます。
お洒落さは法則性から生まれる
お洒落というと掴みようのないものだと思われがちですが、個人的にはお洒落=法則性だと思っています。
人は雑然としているものよりも整然としているものに美しさを感じるので、お洒落な着こなしをするにはコーディネートの中に法則性を取り入れるのがオススメ。
ファッションでいうと「色味が揃ってる」「サイズ感が揃ってる」などが法則性にあたります。
そしてひと通り法則性が身についてきたら、次は逆にその法則性を一部だけ崩してあげると新鮮さが生まれてファッションがもう一段楽しくなります。「全身モノトーンの中に赤いアイテムで差し色をプラス」みたいな感じです。
実際Googleで「モード コーデ」と検索してもこういうコーディネートがでてきますね。
このように法則性をベースとしつつ、その法則性から離れたり近づいたりしつつコーディネートを組み立てていく。
ぼくはこんなことを意識ながらいつもファッションを楽しんでいます。
どうしても「お洒落が難しい!」という人はまずは色優先モード×サイジング優先モードを駆使して「ジャストサイズで同系統の色の服だけを着る」ところから挑戦してみてください。全身UNIQLOでも案外良い感じに決まりますよ。
もっと具体的にファッションのことが知りたい!という人は以前にオススメした『服を着るならこんなふうに』というファッション漫画もおすすめですよ。