話すだけで日本語を外国語に翻訳してくれるデバイス「ili(イリー)」を使って行く、初めての海外旅行。
昨日公開した中編では、明洞のA LANDで古着を購入し、そのまま店員さんのオススメを辿って東大門までやってきました。
後半となる今回はやっとの思いで見つけた、広蔵(クァンジャン)市場にある旧製(クジェ)市場という古着屋が集まる建物内に潜入します。
クジェ市場ではiliを使って服のサイズの相談から、価格交渉まで深いコミュニケーションを取ることができました。実際にどんな様子だったのかはここからの記事でお楽しみください!
- 【クリア!】現地の人にオススメ店を聞いて行ってみる
- 価格交渉をしてみる
- 「この服似合ってる?」と韓国の人に聞いてみる
広いフロアに古着屋がズラリと並ぶクジェ市場
クジェ市場の中に入ってみると、圧巻。四方を見渡す限り古着が山のように陳列されています。
青い看板1つ1つが別のお店で、どうやらここは小さな沢山の古着屋が軒を連ねる場所のようです。まさに服の市場。
陳列されている商品は基本的に値札は付いていないので、店員さんに価格を確認しながら買い物を進めるスタイル。
大量の古着を1つ1つ物色
早速フロアを回って掘り出し物を物色開始!明洞ではブルゾンを買ったのでここではパンツが欲しいと思い、スラックスを中心に商品を探します。
「パンツを探しています」と店員さんにiliで伝え、いくつかオススメの商品を教えてもらいます。黒い細身のスラックスがあったので、試着してみることに。
履いてみるとウエストのサイズがかなり大きめ。いくつかサイズを試してもらったのですが、どれもウエスト〜ヒップ周りがゆったり。
『ウエストが大きいです』
iliでそう伝えると、店員さんは韓国語で何か話しています。iliは日本語→韓国語の一方向しか翻訳できないので、何を言っているか分かりません。
すると店員さんはポケットからスマホを取り出し、Google翻訳で韓国語を日本語に訳してぼくに見せてきました。画面を覗き込むとこんな日本語が。
「あなたは太ももが厚い。サイズを太ももに合わせないと入らない」
「お、おう…。」
確かに太もものサイズはジャストだったので、これ以上ウエストを細くするとパツパツになりそう。店員の的確かつ辛辣な助言?により、パンツを買うことは断念。。
格好良いYSLのナイロンブルゾンを発見!
挫けそうな心を必死に鼓舞して買い物を続けると、今は無きYVES SAINT LAURENT時代のナイロンブルゾンを発見。
試着してみるとサイズ感も良い感じ。韓国で2着目のナイロンブルゾンですが、これを購入することに!
価格を聞いてみると「95,000ウォン(約9,500円)」とのこと。ここぞとばかりに、今回の旅のルールである“価格交渉”に挑むことに。
『安くなりませんか?』とiliで伝えると「いくらがいいの?」と言わんばかりにiPhoneの電卓を差し出されました。
ちょっと強気に70,000ウォン(約7,000円)とiPhoneに打ち込むと、さすがに難色の様子。
最後は「OK, I love Japanese」と言って、75,000ウォン(約7,500円)で決着。価格交渉はうまく成功しました!
- 【クリア!】現地の人にオススメ店を聞いて行ってみる
- 【クリア!】価格交渉をしてみる
- 「この服似合ってる?」と韓国の人に聞いてみる
最後に買ったばかりのブルゾンを持ってパチリ。色々回って結局2時間ほどクジェ市場で買い物を楽しみました。
お洒落なライフスタイルブランドを発見
クジェ市場を後にして広蔵(クァンジャン)市場をしばらく歩いていると、お洒落な店構えのブランドを発見。RAWROW(ロウロウ)というライフスタイル系の雑貨ブランドで、バッグや眼鏡、スニーカーなどが置いていました。
店内を見ているとぼく好みのメタルフレームの眼鏡が。早速いくつか試着してみますが、眼鏡って自分では似合ってるかが分かりにくいもの。
これは3つ目のルール“「この服似合ってる?」と聞いてみる”を実行するチャンス!早速iliを使ってジェスチャと一緒に聞いてみました。
『これ、似合ってますか?』
チラッ
「아니요(アニヨ)」
※韓国語で「いいえ」の意。相手の質問を否定したいときに用いる。
「お、おう…。」
どうやら店員さんの身振り的に「あなたの今の眼鏡の方が似合っている」と伝えたかったみたい。韓国の店員さんはみんな率直に意見してくれがち。
でもここまで的確に意見をくれるのは、きちんとこちらが聞きたい質問が相手に伝わっているという証拠でもあります。
- 【クリア!】現地の人にオススメ店を聞いて行ってみる
- 【クリア!】価格交渉をしてみる
- 【クリア!】「この服似合ってる?」と韓国の人に聞いてみる
無事に?最初に決めた3つのルールもクリアし、その後も韓国での買い物を存分に楽しんだFukulow。
SIMカードが使えなかったり、途中カメラを服屋に置き忘れたことに気づき韓国の街を全力疾走したり、ハプニングもありましたが韓国旅を楽しみ切りました。
ili(イリー)は深いコミュニケーションのきっかけ作り
今回の旅で活躍した翻訳機ili(イリー)。実際に使ってみて感じたのは、iliは現地の人との深いコミュニケーションのきっかけ作りができる道具だということ。
海外で現地の人と話をするとなると、大切なのは下記の3つだと思います。
- 自分の言葉が“伝わる”という自信
- 「あなたと話したい」という意思表示
- 話したいトピックの共通認識
最低限この3つが揃っていれば、あとはお互い同じ人間。拙い英語やボディランゲージで観光だけなら事足りてしまうもの。
iliは話したいトピックを確実に翻訳して伝えてくれます。そしてマイクのような棒状のデバイス形状は相手に「私に向けられた言葉だ」という意識を生み出します。
そうした相手との意思疎通の取っ掛かりとなり、コミュニケーションのハードルをグッと下げてくれるのがiliの持つ価値なのだと感じました。
裏を返せばiliだけで全てのコミュニケーションを解決できるわけではありません。翻訳は双方向ではないですし、長い会話の翻訳は少し苦手。
でももし、全ての会話がiliを介して行われてしまっていたとしたら。こうやって現地の人と直接触れ合うことはできなかったと思います。
旅の醍醐味はやはり異なる文化や価値観を持った人との出会い。iliは旅本来の楽しみを残しながら、そのハードルをちょっとだけ下げてくれる道具なのだと感じました。
次にどこかへ行く時もきっと、iliと一緒に。
記事の評価で読者プレゼント!
記事の品質向上のためにこの記事の「記事評価」制度を取っています。下記のバナーよりアンケートにお答えいただいた方には毎月異なるプレゼントをdripよりお送りさせていただきます。皆さんの真摯な目でご評価をお待ちしております。