ライカが運んでくる不思議な縁。話の発端はぼくが持っていたLeica M6を見たスタバの店員さんが声を掛けてくれたことから始まりました。
同じ写真とカメラが好きな者同士で話は弾み、後日いっしょに写真を撮りに行くことに。
当日表参道で写真を撮り歩いていると、1人の女性に声を掛けられました。
彼女は香港からワーキングホリデーで日本に来ている写真家のhelen。聞くと彼女も写真が大好きで、ぼくの持っていたLeicaを見て声を掛けてくれたとのこと。
ぼくの拙い英語混じりの日本語と、彼女の不慣れな日本語混じりの英語。交換したInstagramでちぐはぐな言葉をやりとりし、友人のトバログも誘って一緒に写真を撮りに行くことになりました。
Scene1 – 男女3人、浅草雷門
集合は浅草・雷門。Leica M6にFUJIFILM 業務用100を装填して、仲見世通りを一緒に歩きます。
helenが使っているのはFUJIFILM X-T2とXF35mmF1.4 Rの組み合わせ。カメラ機材にもこだわりがあるそうで「made in JAPANのX-T2を気に入って使っている」という。
今年の8月にワーキングホリデーで日本に来たばかりですが、日本が好きでこれまで10回以上日本に来たことがあるそう。
「日本のあそこは行った?」「ここ、良かったよ!」
Instagramを駆使しながら日本のフォトスポットを紹介し合ったり、好きな写真を見せ合ったり。写真を撮り歩きながら色んなことを話しました。
Scene2 – 白鷺の舞
浅草寺を歩いているとおもむろに人だかりが。この日は年に数回行われる白鷺の舞という催しがあるそう。
和装に身を包んだ子供達や、白鷺に仮装した人が和楽器の演奏とともに境内を歩きます。なかなか見応えのある舞でした。
Scene3 – 平成最後の“涼”を感じに
彼女が「Find my Tokyo.に載ってた『浅草きんぎょ』に行きたい!」と言うので、浅草寺を抜けて花やしきの方へ。
この日は11月上旬でしたが歩くと汗ばむくらいの陽気。風鈴の爽やかな音色を聞きながら3人で金魚すくいをして、平成最後の涼を感じました。
Scene4 – カルチャーは海を越えて
歩き疲れたのでカフェでひと休み。話は日本と香港の音楽、カルチャーの話になります。
helenは日本のカルチャーが大好き。「一番好きな日本映画」と言って教えてくれた作品は、ぼくも観たことのない古い純愛映画だったし、2000年代のJ-POPに詳しかったり。日本のカラオケに行ってみたいらしい。
日本で有名な香港映画として『少林サッカー』の名前が挙がるととても嬉しそうで、YouTubeで名シーンを再生して3人で笑い合いました。
最後は彼女のiPhoneを使って3人で記念撮影。
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楽しかったなぁ、彼女とはまた写真を撮りに行きたい!
Leicaが教えてくれること
Leicaがきっかけで生まれ2度の不思議な出会い。この経験を通じて教わったことが2つあります。
1つは何かを好きという思いは人と人をつなぐ、ということ。思い返せば2人との出会いはどちらも「写真がお好きなんですか?」から始まっていました。
見知らぬ人にいきなり声を掛けるというのは、掛ける方も掛けられる方も抵抗があるはず。それでも自然と会話が弾んだのはお互いに同じものが好きという気持ちがあってこそ。
もう1つはもっとシンプルに、写真は楽しいということ。話をしながら一緒に街を歩き、心が動いたものにカメラを向けシャッターを切る。
どんな機材を使って、どんな瞬間に何をどう切り取るか。いくつも選択肢の組み合わせの結果できあがった写真には、その人の感性や美学が写っているはず。
写真をきっかけに色んな人とつながり、写真を通じてさまざまな人の個性に触れる。写真にはそんな刺激的な感性の探求が詰まっていると思います、ちょっと大げさかもしれませんが。
これからも、上手くなくてもいいから、自分が良いと思う写真をもっとたくさん撮っていこう。