9月にフィルムカメラのLeica M6 TTLを購入してから約4ヶ月。すっかりフィルムにハマり、プライベートでの写真はほとんど全てフィルムで撮影するようになりました。
そうなると気になってくるのが夜の撮影。低感度フィルムを入れたまま日没を迎えると、それ以降全く撮影ができなくなってしまうのが悩みでした。
そこでLeica M6 TTLに取り付けて、TTL自動調光機能が使える純正ストロボ「Leica SF20」を購入することに。使い方や実際にSF20を使って撮影した写真をご紹介します。
自動調光も問題なく使えて、夜でもライカでフィルム撮影を楽しめるようになりました。
ライカ純正ストロボ Leica SF20
今回購入したのはLeicaから発売されているクリップオンストロボLeica SF20。フィルムライカ用のストロボで、現在はすでに生産販売は終了しています。今回はヤフオクで状態の良い中古を1万円ちょっとで購入しました。
このストロボの特徴はLeica M6 TTLやLeica M7と一緒に使うと、TTL自動調光を使うことができる点。(デジタルライカではTTL自動調光は非対応)
TTL自動調光とはレンズを通して外部の明るさを計測し、撮影時の露出設定を元に自動でストロボの強さを調整してくれる機能。つまり自動で適正露出になるようストロボが発光してくれる便利な機能です。
もちろんTTL自動調光だけでなく、背面ボタンで細かく発光条件を設定することも可能。この辺は普通のストロボと同じです。
電源はCR123Aというリチウム電池2本を使用。Amazonで500円くらいで簡単に手に入ります。
Leica M6 TTLに装着してみました。縦に長い形状でカメラ本体と不釣り合いかなと思っていましたが、意外と見た目のバランスは悪くありません。
ストロボ発光部は前面に固定されているので、使えるのは直当てのみ。天井バウンスなどはできません。
Leica SF20を使って写真を撮影してみた
ここからは実際にLeica M6 TTLにSF20を付けて撮影した写真をいくつか紹介。撮影は全てTTL自動調光を利用。
撮影場所は夜のイベント会場内。使ったフィルムはISO400で、フラッシュ無しだと上の写真のようにかなり暗い環境です。
SF20でストロボを焚いて撮るとこんな感じ。直当てですが思ったよりも自然な雰囲気に撮影できました。
これは少し明るく写りすぎたかな。ただフィルムだとこういう雰囲気も悪くない気がします。
縦構図でも撮影。これはいい感じ。真っ暗な会場でもフィルムでバシバシ撮れるのは嬉しいですね。
あと、レンジファインダー機は暗所でも意外とピント合わせがしやすいなと撮影していて感じました。
イベント帰りに駅でも1枚。ストロボを使えばシャッタースピードが稼げるので、こういう動きのあるシーンでも撮影しやすいです。
TTL自動調光が使えるのは最速SS 1/50まで
ストロボでシャッタースピードが稼げると書きましたが、気をつけないといけない点も。Leica M6 TTLでTTL自動調光を機能を使う場合、使えるシャッタースピードは最速1/50まで。
カメラのシャッタースピードダイヤルに黄色で刻印された位置(SS 1/50)よりも早い速度ではストロボが発光しません。
ストロボで明るさを確保して暗所でもシャッタースピード1/1000を確保する、みたいな使い方はできないので注意してください。
フィルム×ストロボは相性が良いと思う
フィルムカメラは1度フィルムを装填すると撮影できる時間(≒明るさ)が限られてしまうのが難しいところ。
特に日中晴天下でないと使うのが難しいISO 100などの低感度フィルムは、これまで使い所に困ることがよくありました。
それがストロボを使うことで暗所でも撮影できるように。ストロボ直当ての写ルンですで見慣れているからか、フィルムだとストロボ特有のギラツキも味があって良い感じに見えるんです。
これからは夜にも積極的にフィルムを持ち出して、撮影の幅を広げたいと思います。
Leica M6 TTLのレビューもどうぞ
今回はストロボの紹介でしたが、Leica M6 TTLのレビューも以前に書いています。よければこちらも合わせて読んでみてください。