今年の2月末に選出したDRESS CODE.のブログメンター。その後は当初の予定通り2週間に1回の面談を中心に3ヶ月間一緒に頑張ってきました。
そして去る6月23日(土)にメンターの卒業イベントを開催。この日をもって正式にメンターは卒業となりました。
この記事では6月23日に行われたメンター卒業イベントを簡単に振り返りつつ、3ヶ月が終わった今感じることをまとめてみます。
メンター卒業イベント@Basis Point Lab.2nd
メンターの卒業イベントは新橋にある貸しスペース「Basis Point Lab.2nd」で開催。ありがたいことに今回はメンター卒業イベントのために会場を無償でお貸しいただきました。
オープンしたばかりのとても綺麗かつスタイリッシュな空間で、晴れやかな卒業イベントにふさわしい素敵な空間でした。Basis Pointはこの会場以外にも都内各地でコワーキングスペースを4店舗ほど運営しています。良い環境で作業に集中したいという方はぜひ利用してみてください。
コワーキングスペース – Basis Point(ベーシス ポイント)
当日は40名以上の方が参加
——メンターが3ヶ月で学んだことを発表します
そんな触れ込みで参加を募集したイベント。有料のイベントだったにも関わらず当日は40名以上の方に足を運んでいただく盛況ぶりでした。
こんなにたくさんの方に集まってもらい嬉しい気持ちと、この大勢の中でメンター生が緊張せず話せるか心配な気持ち。その両方を抱えたままイベントが始まります。
4人のメンター生が3ヶ月の成果を発表
ここからはぼくと堀口(monograph)2名のメンター生がそれぞれ3ヶ月のメンター期間中に学んだことをプレゼン形式で発表。
まずトップバッターはYUTOLOGを運営するYutoくん。3ヶ月で自分のブログのコンセプトや、人の感情を動かす文章作りを学んだとのこと。
続いてはかもめと街を運営するチヒロさん。3ヶ月で教わったことは翌日にはすぐ実行。「これが私のブログです」と自信を持って言えるようになったのが最大の成果だと言っていました。
1人1人質疑応答の時間も設けて双方向なやりとりをしながら進行。当日はハッシュタグ「#dripメンター」がトレンド入りするなど、みなさん活発に感想などをシェアしていました。
ここからはぼくのメンター生2人が発表。Sleepyhead_blogを運営するSleepy headは、サイトコンセプトを明確にしてそれに沿ってブログを運営する重要さを強調。
どんなコンセプトなら彼が楽しく情熱を持ってブログを書き続けられるか。この3ヶ月間で彼とはブログの根底となる部分について何度も一緒に考えてきました。
出口の見えないトンネルを手探りで一緒に歩んできた3ヶ月。辛かった時期もありましたが人前で自信を持って自分のサイトコンセプトを語っている姿を見ると、彼の成長に携われてよかったなと思います。
最後はもう1人のメンター生、ピザが発表。類まれな文章力とカルチャーへの愛を持つ彼は「メンターとは最高の読者である」と、自分の記事を毎回読んでくれる存在がいたことがモチベーションに繋がったと話しました。
というのも初めて彼のブログを読んだ時、ぼくが直接教えられることはほとんどないなと感じたんです。だったらせめて彼がその才能を遺憾なく発揮できるよう、イチ読者として彼の記事を楽しみに読もうと決めました。
あとはブロガー仲間を紹介したり、サイトデザインの改修を手伝ったりと、彼が自分のブログがもっと好きになって更新意欲が上げられるように色々とサポートしました。
メンター2人からの講評
4人のメンターからの発表の後はdripの2人から4人のメンター生に向けた講評を。1人ずつ思い出を振り返り今後に向けたメッセージや、メンター期間を通して感じたことなどを話しました。
実際にぼくが話した内容は記事の最後に詳しくまとめたいと思います。
企業の広報担当者からも講評を
当日はメンターの最終試験として4人にPR記事を発注していただいた株式会社ログバーの広報担当の方からも講評をいただきました。
株式会社ログバーはぼくも以前記事を書かせていただいた瞬間翻訳機ili(イリー)を開発・販売する会社。メンター生の最終試験は3ヶ月の集大成としてiliを持って海外へ行き、自分の得意領域を活かして記事を書くというもの。
4人が書いた記事それぞれに関して企業の広報から見た評価や、仕事を依頼したいと思うブロガー像について語っていただきました。
最後はみんなで交流会
イベントの最後は席を取っ払って全員で交流会。プレゼン中では聞けなかった細かい質問をメンター生にぶつけたり、ネットでしか知らなかったブロガー同士挨拶をしたりと、会場の至る所で会話が飛び交う盛り上がりでした。
3時間という長丁場なイベントでしたが、楽しくて時が過ぎるのがあっという間でした。参加いただいた皆さん、会場をご提供いただいたBasis Point Lab.2ndの皆さん、ログバー広報の中野さん、改めてありがとうございました!
3ヶ月メンターと向き合って感じたこと
最後にイベント当日に講評として話した内容をもとに、2人のメンター生をとってブログをサポートしてきたぼくがこの3ヶ月を通じて感じたことを少しだけお話します。
タイプの違う2人、門外漢なジャンル
今回メンター生として選ばせてもらった2人は、それぞれ性格もブログタイプも全く違いました。かたや真面目だけどうちに熱いものを秘めたタイプ、かたや常にポジティブで感覚的な破天荒タイプというのがぼくの2人に対する認識。
そして偶然にも2人とも扱うジャンルが音楽中心でしたが、ぼくは音楽は全くの門外漢。記事の内容について彼らに教えられることはほとんどありませんでした。
全く性格が違う2人、無知な音楽というジャンル。こんな状況で始まったメンター制度だったので最初は彼ら2人にどんな価値を提供できるか不安もありました。ただそれでも2人を選んだのは、彼らのブログから高い熱量を感じたから。
メンター生のブログを全部読んだ
メンターになってぼくが最初にやったことは2人のブログ記事を全て読むこと。まずは2人のこと、そして音楽のことをもっとよく知ろうと、ブログだけじゃなくTwitterの投稿を遡って読んだり、Apple Musicに加入して彼らが紹介している音楽を聞いたりしました。
できるのは、情熱を解き放つサポートだけ
そうやって自分なりに準備をして臨む面談。最初は「少しでも良いアドバイスをしないと」と思っていたのですが、徐々にそんな考えが変化していきました。
というのも彼らと膝を突き合わせて話をすると、それぞれが自分のブログ・ジャンルについてすでにとても熱い思いを持っていることが伝わるんです。そんな彼らの熱量に触れると、ぼくが知識として彼らに何かを教えられることはそれほど大切じゃないと思えてきました。
2人のうちにある情熱の炎を燃やし続けること、そしてその火が正しい方向に向かうように薪をくべること。ブログを書く目的はそれぞれ微妙に異なりますが、長期的に見るとこれこそがブロガーとして重要なことだと思ったのです。
毎回楽しみに記事を読む、コンセプトを整える、デザインを良くする、プロフィール写真を撮る、記事ネタの管理方法、アクセスアップ、収益化、ブログを楽しむこと。3ヶ月で2人と話したテーマはたくさんありますが、どれも全て彼らがより情熱を持ってブログを書き続けられるために必要なこと。逆に本人に熱がないままこれらを実践してもあまり意味はないのかなと思います。
メンター2人の持つ情熱を解き放つサポート。ぼくがこの3ヶ月で意識してやってきたのはこれだけでした。
個人運営のブログにある価値
ぼくがここまで「熱量」にこだわるのは、個人が運営するブログの価値はまさにこの熱量にあると思うから。
個人が運営するメディアはたいてい、企業メディアと比べると更新もまばらで、内容が間違っていたり主観的な意見に終始していることもあります。
想像してみてください、もし自分のブログと全く同じジャンルに、大手企業が大きな人とお金を使ってメディアを作ったとしたら。情報量・正確性・クオリティだけの勝負なら太刀打ちするのは難しい。
Webメディアが溢れる時代にあえて個人のブログを読む理由。大きなメディアに対するブログの差別化要素。ぼくはそれこそが個人の持つ熱量だと思っています。「だれかが書いた情報」ではなく「あの人の熱量」に触れたくて、ブログを読みに来るのだと。
偉そうに言っていますがぼくもまだまだ道半ば。今回メンターとして2人のサポートをさせてもらう中で、改めてこのようなことを感じました。
メンターを終えて得たのは最高の友達でした
色々と真面目な話もしましたが、このメンター期間を経てぼくが得たもっとも大きなものは2人の友達。ブログを書いているという共通の趣味だけでなく、それぞれが自分の好きなものを持っているので話しているだけでも楽しい。
これまでもそうでしたが、メンターを卒業したこれからはもう対等な友達。お互い切磋琢磨しつつまた飲みに行ったりサウナに行ったりバカな話をしたいなと思います。
2人とも、3ヶ月間本当にありがとう。