ハーフカメラを使ってみたくてリコーオートハーフを中古で購入し、劣化したモルトを自分で張り替えたのが昨年の11月末。約2ヶ月前のことです。
その後は機会を見つけてはオートハーフを持ち出し、気長に撮影していました。
通常1コマ分のフィルムを左右2分割して撮影するハーフカメラ。36枚撮りフィルムなら72枚も撮れてしまうこともあり、1本撮り終えるのにかなり時間が掛かかってしまいました。
2ヶ月でようやくフィルム2本分を撮り終えたので、撮影した写真をご紹介。自分で貼り替えたモルトも上手く貼れていたようで、きちんと写真が撮れました。
スマホ時代に再評価される縦長写真
リコーオートハーフを持って近所をフラフラと散歩。1コマのフィルムを左右で分割するオートハーフは、普通に撮影すると縦長の写真になります。
発売当時こそ取っ付き辛さがあったのかもしれませんが、スマホカメラの普及で縦長写真が一般的になったいまこそ、再びハーフカメラが注目されているそう。
ぼくの使っているリコーオートハーフSE2は発売が1967年と、今から50年以上前に作られたカメラ。それでも晴天下の屋外ではキリッとよく写ります。
逆光で何枚か撮影。2枚目は特に盛大にフレアが発生していますが、これはこれでノスタルジックで良い感じ。
装填できるフィルム感度はISO400まで。F2.8の開放で撮影すれば夜でも撮影できます。
先日旅行に行ってきたタイにもリコーオートハーフを持参。本体が小さいのでメインカメラとは別で持ち運ぶのも簡単。
撮影できるコマも多いので、じっくり構えて撮るよりもとにかく目に入ったものをサッと撮る使い方と相性が良いです。
大したことのない日常的な写真でも、旅行のときはそういう写真の方が思い出が色濃く写り込んでいたりするもの。
左右の組み合わせで写真に物語が生まれる
リコーオートハーフは1コマを左右で2分割するので、現像から返ってきたネガも1コマで2枚の写真が写り込んでいます。
左右の写真の組み合わせを工夫することで、一瞬を切り取った写真に物語が生まれたり、2つの写真の間に時の流れを感じさせることができます。
実際は写真を撮った順に横に並べただけですが、2つの写真があるとその間になんらかの意味を見出してしまうのが人の性。これはハーフカメラならではの楽しみ方だと思いました。
初めてのフィルムカメラにリコーオートハーフという選択
リコーオートハーフを使ってみて、これは初めてフィルムカメラを使う人にオススメだなと思いました。
フィルムカメラを始めたいけど悩んでいる人ってだいたい下記の3つのポイントに不安を持っている人が多い気がします。
- マニュアル操作が不安
- 本体が高くて手が出ない
- 現像代が負担になりそう
リコーのオートハーフなら
- シャッターを切るだけの簡単仕様
- 本体は数千円で購入可能
- フィルム1つで2倍の枚数撮れる
という風に、フィルムカメラが気になっている人の不安を払拭できます。
もしフィルムカメラを始めてみたいなぁと思っている人は、リコーオートハーフを検討してみてください。デジタルとはまた違う、フィルム写真の醍醐味を感じられます。
- Camera:RICOH AUTO HALF SE
- Film:Kodak UltraMax 400
フィルムカメラの魅力
フィルムカメラって何が楽しいの?と興味がある方は、ぼくがフィルムカメラにハマった理由を下記の記事で紹介しています。
共感してもらえる点があれば、あなたもきっとフィルムカメラが好きになるはず。