先日記事にてご紹介した受注予測生産ブランド「SOCIAL WEAR(ソーシャルウェア)」ファッション業界の産業構造や常識を見直し、質の良い日本製の服を適正価格で販売する新鋭ブランドです。
そんなSOCIAL WEARの春の新作アイテムをいち早くレンタルさせていただく機会をいただきました。前回の記事ではセットアップスーツを中心に着用スタイルをご紹介しましたが、今回は一足早く新作を使った春コーデをご紹介します。
ベーシックなアイテムが多いブランドなので、カジュアルからストリートまで様々なテイストでコーディネートを組んでみました。スタイリングの幅広さに注目して読んでもらえると嬉しいです。
テーパードデニムで作る潔いシンプルスタイル
- Leather-Jacket:Beauty & Youth
- T-shirt:Maison Margiela
- Pants:SOCIAL WEAR
- Shoes:YOAK
- Glasses:Ermenegildo Zegna
まずはテーパードシルエットのリジッドデニムを使ったシンプルなコーディネート。シングルのレザーライダースに白Tで男らしく着こなしてみました。
前回セットアップのスラックスでも書きましたが、SOCIAL WEARはパンツのシルエットが秀逸。
腰回りから裾にかけて緩やかに細くなるテーパードシルエットは、日本人の体型を考えて設計されているので履くと自然と脚がほっそりと見えます。
テーパードといってもやり過ぎ感のないシルエットは大人でも使いやすい1本。脚が太いのがコンプレックスのぼくでも、ストンときれいに落ちる理想的なフィット感で履けました。
使用しているデニム生地は日本のデニムメーカーとして名高い「カイハラ」産。12オンスと比較的厚手な生地ですが、ストレッチが効いていることもあって快適な着用感。
ぼくが普段愛用する14.5オンスのA.P.C.のデニムと比較すると、とても柔らかい履き心地です。暖かくなってくるとリジッドデニムは暑苦しくなってきますが、これなら多少は頑張れそう。
細身のチノパンはキレイ目なアメカジで
- Denim-Jacket:BLUE WORK
- Cut & Sewn:James Perse
- Pants:SOCIAL WEAR
- Shoes:J.M.WESTON
- Glasses:Thom Browne
- Bag:SOCIAL WEAR
次はチノパンとレザートートバッグを使ってアメカジテイストでコーディネート。チノパンはデニムと同じ細身のテーパードシルエットなので、全体的にキレイ目にまとめました。
このチノパンもやっぱりシルエットがとてもぼく好み。記事にもやや光沢があり、気負わずカジュアルに履けるのにルーズになりすぎない絶妙なパンツです。
ブラック / ネイビー / カーキ / ベージュの4色展開ですが、ネイビーとカーキとベージュの3本まとめて欲しいくらい。
キレイ目カジュアルなパンツに合わせてシューズはJ.M.WESTONのゴルフをチョイス。この足元の余裕のあるオシャレ感、良くないですか?
そしてもう1点、小脇に抱えたのは牛革100%を使用したレザートート。光沢感が強くキメの細かい牛革を使ったトートバッグが12,960円というのは、非常に魅力的な選択肢になるはず。
ビッグシルエットのトレンチコートはちょっと個性的に
- Trench-Coat:SOCIAL WEAR
- Knit:UNIQLO and JW Anderson
- Pants:UNIQLO
- Shoes:chruch’s
- Glasses:Thom Browne
- Bag:EAST PAK × Gaspard Yukievich
春の定番アウターであるトレンチコートを、SOCIAL WEARはやや現代的にアレンジ。
ゆったりとしたビッグシルエットな作りに、エポーレット・ガンフラップ・ストームシールドなど伝統的なパーツのほとんどを廃してミニマルにデザイン。春に軽やかに羽織りたいストリートなトレンチコートに仕上がっています。
全体のざっくりサイズに合わせて、アームホールもかなり太め。生地は高密度なツイル素材に撥水加工を施しています。
オーバーサイズを活かすべく、フロントボタンを留めずにざっくりと羽織りって前でベルトをギュッと絞って着こなし。インナーには派手目なボーダーニットをちょっとだけ覗かせて個性的に。
春はこのくらい明るい色味のニットと、走り出せそうな軽いコートで街に繰り出したい!
春の羽織に最適なステンカラーコート
- Coat:SOCIAL WEAR
- Knit:SIBLING
- Pants:Beauty & Youth
- Shoes:MARNI
- Glasses:MYKITA
個人的に今回試着させてもらったアイテムでイチオシがこのステンカラーコート。タイトなシルエットと淡いベージュの色味で、上品かつ肩の力を抜いた春らしいコーディネートができる1着。
生地はハリがありながらも硬くなりすぎず、ふわっと風に揺れる軽やかさを持ちます。シワの入りにくい素材なので旅行の際に丸めてカバンに放り込んでも便利そう。
難しいことは考えずにニットやシャツ、Tシャツの上から羽織るだけでサマになる1つあればめちゃめちゃ重宝するアイテムです。
初夏の時期は袖を折り返しても着れるので長い期間着れるのも嬉しい。これは個人的に買おうかな。
ワイドなコーチジャケットは思いっきりストリートに寄せる
- Coach-Jacket:SOCIAL WEAR
- Parka:Champion
- Pants:GIORGIO ARMANI
- Shoes:VANS × ELEY KISHIMOTO
- Glasses:BLYSZAK
最後はここ数年着ている人をよく見かけるコーチジャケット。パリッとしたコットンナイロンの光沢素材に、身幅がワイドなシルエットが面白いアイテムです。
そのシルエットを活かして、黒のスウェットパーカー・ワイドパンツ・VANSのシューズと思いっきりストリートを意識したコーディネートにしてみました。
今回のようにルーズに合わせても格好良いですし、逆に淡い色味を利用して白シャツ・グレースラックスと合わせると全く逆の印象になるのが面白いです。
上がZOZOTOWNに掲載されている公式画像で、下が今回ぼくがスタイリングした写真。この振れ幅はすごい…!ここまで色んなテイストに対応できるジャケット、クローゼットにあればきっと役に立つはず。
オンでもオフでも使えるSOCIAL WEAR
最後に今回SOCIAL WEARでお借りした新作で組んだコーディネートを、ずらりと一挙ご紹介。
このようにシンプルだからこそ幅広いスタイルに合わせられること、そしてそのどれもが手頃な価格で買えてしまうのがSOCIAL WEARの魅力です。
「受注予測生産」「セールはしない」など一見すると仕組みの物珍しさで取り沙汰されそうなブランドですが、実際に袖を通してみるとそうした仕組みの話よりも服自体の作りの良さの方が際立って感じられました。
ファッションは個性と差別化のバランスを取りながら楽しむ趣味。そういう意味では選択肢は多いに越したことはありません。
SOCIAL WEARはシンプル・ベーシックな服で合わせるテイストも幅広く、それらを手軽な価格で提供することで購買の幅も広がる。二重の意味で選択肢を広げてくれる、ファッションを楽しくしてくれるブランドだと感じました。
特にオススメしたいのは、UNIQLOやセレクトショップのオリジナルブランドの服を買っている人。「服に興味はあるけどそんなにお金は使えない」という人にとって、SOCIAL WEARはちょうど良いポジションにあるブランドです。
SOCIAL WEARはブランドの性質上、受注期間が終わると生地在庫や工場ロットの関係で同じものが購入できなくなる可能性があります。もし気になったアイテムがあればぜひお早めに!