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【作例】Summicron 90mm F2 3rdレビュー。抜群の解像力で被写体を繊細に写し出すレンズ。

今年の夏Leica M6を買った際、一緒に購入したレンズがLeica MマウントのElmar 50mm F2.8 2nd。

沈胴式で使わない時はコンパクトに収納でき、描写性能も申し分ないレンズでしばらくはこれ1本で撮影を楽しんでいました。

たださすがに数十本ほどフィルムを撮り続けていると、徐々に別の画角でも撮影したいなと思うように。

色々検討した上で、2本目のレンズとしてSummicron 90mm F2 3rdを購入しました。

数ヶ月前に購入しだいぶ使い慣れてきたので、作例を掲載しつつレンズをレビューしたいと思います。

値段は張りますがキレッキレの解像力と叙情的な色乗りで、使うたびに良さを実感するレンズだと感じました。

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Summicron 90mm F2 3rd レビュー

これが購入したSummicron 90mm F2 3rd。90mmという中望遠の画角で開放F値2.0と明るい、ライカMマウント用大口径レンズです。重量は480gと見た目以上にずっしりと重め。

Summicron 90mm F2は生産時期によって世代が分かれていて、これは3代目。1981年から1998年のまで製造されたものだそう。世代の違いによって見た目はもちろん、描写にも大きく違いが出てきます。

今回は新宿のマップカメラで中古美品を25万円ほどで購入。めちゃめちゃ高い買い物でしたが、デジタルの時から明るい中望遠レンズが好きなこともあり思い切って購入。

ちなみにこのレンズの後継モデルとなるAPO-Summicron 90mm F2 ASPH.というレンズは1本50万円以上。比べると安く感じ…ないですねさすがに。

 

所有欲を満たす質感・操作感

真鍮とアルミから作られたレンズ本体は触れるとひんやり金属を感じる質感。高級感を感じる外装です。

また絶妙なトルク感でスムーズに回るピントリングや、コリコリッと小気味良い音とクリック感のフィードバックがある絞りリングなど、使い手の気持ちを盛り上げてくれる操作性も所有欲を満たすポイント。

レンズのフードは本体に内蔵。レンズ先端をスッと引っ張り出せば、そのままフードになる仕様です。

Leica M6 TTLに取り付けるとこんな感じ。スナップに向くレンジファインダーにはやや大げさな見た目ですが、中望遠レンズにしては細身なサイズなのでバランスとしては悪くありません。

 

Summicron 90mm F2 3rdの描写性能

後ほど作例も掲載しますが、描写性能に関して使ってみた感想はとにかく解像力があってキレが抜群。90mmという画角も手伝ってピント面から浮かび上がるような立体感があります。

購入時にお店にあった2ndモデルと、この3rdモデルをLeica M10で撮り比べさせてもらったのですが、写りが驚くほど違うことに驚きました。

前モデルであるSummicron 90mm F2 2ndはふんわりと淡く優しい写りなのに対し、この3rdはより忠実に被写体を写し出すようなイメージ。

あまりにも描写が違うので2ndと3rdどちらも所持して、被写体によって使い分けている人もいるそう。それほど3rdはキレの良さが特徴なのです。

 

Summicron 90mm F2 3rdの作例(フィルム)

ここからはこのレンズを使って撮影した写真を紹介。フィルムとデジタル両方で使っているので、それぞれ分けて写真を掲載。まずはLeica M6 TTLで撮影したフィルムの作例から。

フジフイルム 業務用 100

ちょっとピント外してしまっていますが、ポートレート。90mmの画角はバストアップで人物を印象的に撮影するのに向いています。

Lomography CN 400

これは開放絞りのF2で撮影した1枚。前後の人が完全にボケて被写体だけが浮かび上がっています。

Lomography CN 400

早朝の十和田湖。湖面にのぼる朝靄まで繊細に写し出しています。

Lomography CN 100

明るめの被写体も。スカッと抜けるような色乗りが好きです。

Kodak UltraMax 400

逆光性能も高いので光源を入れた構図も積極的に挑戦できます。最短撮影距離が1mなのでこれくらい被写体に寄った撮影が可能。

レンジファインダー機はマグニファイヤーが便利

ちなみに90mmという焦点距離はLeica M6などレンジファインダー機で撮影する際、ピント合わせがかなりシビアになります。

ぼくはファインダー倍率を1.25倍にしてくれる純正のマグニファイヤーを一緒に購入。これを使うことでピント合わせがグッと楽になりました。

 

Summicron 90mm F2 3rdの作例(デジタル)

次はデジタルで撮影した作例。FUJIFILM X-Pro2に取り付けると35mm判換算で135mmの望遠レンズになります。

レンズ自体の色乗りの良さを伝えたいため、デジタルの写真は全てJPG撮って出しで掲載しています。

まずはポートレート。換算135mmだと全身を入れたポートレート写真でも被写体が印象的に写ります。

そして個人的に好きなのがこの色合い。あっさりと彩度が低めながら、しっかりとコントラストが効いたドラマチックな写り。

次は物撮りの作例。しっとりと繊細ながら力強い描写で、こちらも色味がすごく好みです。

メーカーや機種のセンサーによって相性はあると思いますが、撮って出しでここまでの色が出るのはすごい。

少し硬めな被写体もきっちりカリッと写します。デジタルでの撮影でも解像感に不満はなし。

 

大切に使っていきたいレンズです

かなり高価なレンズですが、申し分のない描写性能でフィルムでもデジタルでも素晴らしい写りをしてくれるSummicron 90mm F2 3rd。

付けっ放しにするにはちょっとヘビーですが、ここぞという時の勝負レンズとして長く大切に使っていきたいです。

 

Leica M6 TTLのレビューもあります

今回作例撮影に使ったフィルムカメラLeica M6のレビュー記事も以前に書いています。こちらも素晴らしいカメラなのでぜひ合わせて読んでみてください。

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