立ってるだけで汗が出る季節になり、いよいよ本格的な夏。「今年も夏がきたぞ!」と素直に喜べればいいんですが、暑さにめっぽう弱いぼくの心中は「――きやがったな…!」という気持ちです。
苦手な夏を少しでも楽しく乗り切るには手段はひとつ…そうそれは夏服を買うこと。格好良い服を買って、それを着て出かけたいという推進力で自宅からの大いなる一歩を踏み出すしかないのです。
というわけで早速この夏に購入したアイテムをご紹介。ちょっとこれまでの自分っぽくない?古着ライクなボーリングシャツです。
Revival 90% Products by Varde77
購入したのはこちら。『Revival 90% Products』というブランドのボーリングシャツです。いつもブルーばっかり着ているぼくにしては珍しく、ボルドーカラー。
バックにはボーリングシャツらしい刺繍が大きく入っています。男らしい雰囲気のシャツですが花柄の刺繍により程よく無骨さが中和されています。
Revival 90% Productsは祐天寺にある古着屋『Varde77』のオリジナルブランド。古着リメイクの商品や、古着をサンプリングしたサラ着を展開しています。
本物の古着ではないのですが侮るなかれ。これまで多くのヴィンテージ古着を取り扱ってきたVarde77だからこそ醸し出せる古着のリアル感が、随所にしっかりと落とし込まれた1着となっています。
古着らしさが香るディテール
店頭で初めて手に取ったとき、いや実は試着してスタッフさんに教えてもらうまで、この服はずっと古着だと思っていました。それほどまでにデザインから質感に至るまで古着っぽさを感じさせるシャツなんです。
古着っぽいテロみ素材
まずはボディの生地感。ボーリングシャツ特有のテロっとしたレーヨン100%を使い、やや強めの光沢感があります。絶妙な生地の”テロみ”や重めのレーヨン素材などがいかにも古着らしさを感じさせます。
ボーリングシャツは古着の中でも人気アイテム。ヴィンテージ物はどうしても生地が摩耗して毛羽立ったり裂けてしまっていることが多く、状態の良いものを見つけるのは至難の技。それがダメージなく綺麗な状態で着れるのは新品ならではの利点です。ちなみにテロみという言葉はいま命名しました。
圧巻の刺繍
そしてボーリングシャツの主役とも言えるバックの刺繍。この刺繍の作り込みがとても素晴らしく、よくある古着風な安っぽさを感じさせません。手縫いで作られているのかは確認できませんでしたが、それでもこの品質は簡単に量産できるものではないのは見れば明らか。
ものによっては胸元にも刺繍が入っているシャツもありますが、このシャツはあえて他の部分をシンプルにすることでバックの刺繍が引き立てています。
オリジナルに忠実なシルエット
ここ数年で古着モチーフな服というのが一気に一般化しましたが、だからこそ細かい点にこだわったものを見ると嬉しくなります。このシャツもそのひとつで、サンプリング元であるボーリングシャツのシルエットをきちんと踏襲して作られています。
それは例えば袖まわりのデザイン。本来ボーリングシャツはボーリングをプレイする際、シャツの袖が腕の動きを邪魔しないよう袖丈は短く、袖口は広く作られています。上の写真も見てわかる通り、袖丈が短くやや肩が釣ったようなシルエットになっています。
細かい点ですがこうした小さなディテールもちゃんと再現するこだわりが、商品への愛着やひいてはブランドへの信頼に繋がります。
実際に着てみた!
以前にもコーディネート記事で紹介しましたが、着用するとこんな感じ。このシャツが圧倒的主役なので他はシンプルにまとめています。ボタンは全部開けてラフな感じで着ています。
寒色が大好きなぼくなんですが、こう見ると赤系の色味も着こなせると格好良いなー。今年のプチテーマにしてみます。
出会いは突然に
実は去年の夏も同じようにボーリングシャツを探していた時期がありました。その時はデザイン・サイズ・価格のバランスでどうしても気に入ったものがなく断念。(1着5万円くらいのヴィンテージを最後まで迷っていました。)
今年も暖かくなってきて去年と同じようにシャツが欲しいなと、近所にあるVarde77にふらっと訪れたところを偶然これを見つけました。しかも古着を探していたはずが、サラ着で。
少し前までは用がなくても習慣的に服屋を巡っていたんですが、最近は忙しさもあったちょっとサボりがちでした。でもやっぱり服との出会いは一期一会だからこそ、もっとたくさん服に触れる機会を作りたいと改めて感じました。
- Item:bowling Shirt / REVIVAL 90% PRODUCTS
- Shop:Varde 77
- Price:¥19,000 w/o Tax