FUJIFILMのカメラにはフィルムシミュレーションと呼ばれる機能があります。昔からフィルムを作ってきたFUJIFILMならではの繊細な発色調整や階調表現は、FUJIFILM Xシリーズの魅力の1つ。
今回はX-Pro2にXF18-55mm F2.4-4 R LM OISをつけ、フィルムシミュレーションをPRO Neg.Hiに固定して中目黒をぶらっと歩いてみました。
PRO Neg.Hiは露出アンダーでしっとりと
とある休日の午後、友人との予定が終わり代官山の蔦屋書店から帰宅する際にふと「歩いて帰ってみよう」と思い立ちました。駅へと向かっていた踵を返し、カメラを片手に代官山から中目黒まで歩くことに。
陽も傾き始めた夕暮れ。冬場のしっとりとしたちょっと物悲しいイメージを出せないかと色々と考えながら撮影してみます。結果、フィルムシミュレーションPRO Neg.Hiを用いた露出アンダー気味の写真が自分の中のイメージと合致しました。
フィルムシミュレーションの持ち味を活かすため、珍しくすべてJPGの撮って出しです。
コントラストが強く出るPRO Neg.Hi。ファインダー越しに映るくっきりとシャドウを強調した景色が格好良く、自然といつもの自分より1段ほど露出を落としてシャッターを切りたくなります。
暗い部分もよく見ると繊細な階調があって、積極的に暗い部分を写したくなります。FUJIFILMのフィルムシミュレーションはそれぞれにしっかりと個性があるので、カメラの見えざる手に引っ張られて撮りたくなる被写体が変わるのが面白い。
写真を撮りながらぼちぼちと歩いているとあっという間に中目黒駅に。30分くらいの短い時間でしたが、PRO Neg.Hiだけといういつもと違うルールで写真を撮るのは楽しかったです。
今回はスナップが中心でしたが、本来PRO Neg.Hi / STDはポートレート撮影を想定して開発されたシミュレーション。機会があれば同じ設定でポートレート撮影にも挑戦したいです。